Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

『指揮者:飯坂純』論(No.1700)

2009-11-01 18:04:22 | 指揮者 : 飯坂純
 気が付けば、1700号! 「デイリー」時代からの通算番号だが、脳梗塞発作を起こしたりしながら、よくもここまで辿り着いたモノだ。半年前に「死んでる」「半身不随になってバラ色人生終了」になっていても全く不思議は無かったのだから(爆
 「佐伯周子のシューベルトを全曲聴くまでは演奏会プロデュースするぞ!」の一念だけで生き延びて来たような気がする。大曲は名演揃いだからなー > 佐伯周子。これで小曲が「大曲並みの演奏水準」になればいいのだが、、、
 2009年10月に、私高本にとって『新たな期待の星(=エトワール)』を聴くことが出来た。名を「飯坂純」と言う。37才。聴いた「シャブリエ : エトワール」公演が「指揮者デビュー」とのこと。早いデビューでは無いだろう。だが、『大輪の花』だぞ!

  1. 川上敦子
  2. 岡原慎也 (& ヘンシェル)
  3. 佐伯周子
  4. 飯坂純

は、私高本にとって「音楽人生を左右する音楽家」になった。飯坂は、私高本よりも13才も下か!
 とても「指揮者大成の栄光の絶頂」までは、元々がボロボロの体の私高本が聴き終えられるとは思えないが、階段を昇り詰める瞬間は是非見たい。医者の指示は遵守しているから、「ボロな体」が保ってほしい。『素晴らしい音楽を聴きたい!』だけだ。
 私高本の「シャブリエ論」は、飯坂純よりもかなり劣るだろうから、ここには恥ずかしくて書けない。あくまで「聴いた限りの指揮者論」である。



名作オペラでデビューの指揮者 = 飯坂純 は幸運か?


 天からぼた餅が振ってくれば、喰うには困らない。指揮者に限らず、ピアニストでも歌手でも全く同じである。飯坂純が指揮者デビューした「シャブリエ : エトワール」は「名作中の名作」である。

  1. 音楽が素晴らしい

  2. 台本が『ビゼー : カルメン』に匹敵するほど、緊張感が持続している

  3. 性的に際どい表現もあるが「主役 = ラズリ」を「ズボン役」にすることで、嫌味から逃げ切っている


などだろう。


 飯坂純の指揮について1言で表せば

オペレッタ「シャブリエ : エトワール」を完全に掌握していた!


に尽きる。私高本はいろんなCDを聴いていて、「カルロス・クライバーの若い時のオペレッタ演奏」なんて言うのも聴いている(爆
 「良い演奏」もあれば、「これ、本当にカルロス・クライバー???」ってなのもある。「オペラ指揮者の修業時代」はそんなモノなのだろう。「カラヤンの自伝」を読んでもすさまじい編曲なども「日常茶飯事」とのことだ。


 東京オペラプロデュース公演で「飯坂純」の名前を読んだのは、いつのことだったろうか? 随分前のような気がする。10年前? 15年前? 正直覚えていないが相当前である。


 「コレペティトゥア」とは、「オペラを支えてくれている音楽指導者」である。歌手に向けて「公演演目の稽古を付ける」が仕事。「カルメン」とか「ニュルンベルクのマイスタージンガー」だと、「このナンバーがわからん!」と言う歌手は皆無だろうが、「シャブリエ : エトワール」だと多かっただろうな > 「このナンバーがわからん!」って歌手(爆


 最近の「クラシック音楽雑誌」の特集を読むと

私高本と同じ年代 = ざっくり言って「50才前後」の指揮者が有望!


の記事が多い。本当か???
 私高本が聴いた限りで言えば、

1960年前後生まれの日本人指揮者よりも、1970年前後生まれの日本人指揮者がさらに有望!


だと感じる。「人生で10年のキャリアの差」は大きいから、言葉足らずだとおもうが、ここに明記したい。

  1. 下野竜也

  2. 飯坂純


 この2人が「日本の指揮界」を背負って立っていくだろう。10才上の世代は「不運」もあった。楽譜も不充分だったし(← あっ、私高本も同じじゃん!)海外の最新情報も「2009年」ほどは、リアルタイムでは来なかったのだから。しかし「さらに10才上の世代」よりは、はるかに整備された恩恵に浴している > 大野和士、広上淳一、沼尻竜介などなど。私高本自身が大野と完全に同世代なので、リアルタイムで「短所&長所」は感じられたと思う。いろんな「フィクサー」みたいなバカが跳梁跋扈した時代でもある。語学が堪能で、いろんな論文をパクって、超有名某大学で「準教授」まで出世したヤツもいるし(爆

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