お菓子な時間

お菓子教室『 Rosen Bär 』のblog・・・

日本のチョコレートとヨーロッパのチョコレート

2011-02-19 21:30:24 | 製菓理論
私が今回パリで感じた事は、やはりフランスのチョコレートはどの国より群を抜いて美味しかった事。
もちろん東京の有名店は、それに追随してきてるものにも出会えるとは思います。

地方のお菓子屋さんでも、美味しいチョコには出会えますが、フランスのそれとはやはり違います。
例えば、フランスのチョコレートは、口の中に入れた時、ごろごろしない様、さっと溶ける様に、
ガナッシュなどに、とても薄くク―ベルチュールチョコがコーティングされている。

カカオの油脂であるカカオバターには、口の中でさっと溶ける、人の体温位の温度でさっと溶けるという特徴があります。
良いチョコレートは、口の中でベタベタごろごろ、いつまでも残っているものじゃない。
香りと口どけこそ、美味しいチョコレートの最大の魅力です♪
その特徴を生かし、魅力を感じられるのは、チョコが薄くコーティングされているからこそ。

だから、スィートチョコにおいて、他の油脂が混ざるという事はチョコの口どけや香りにかかわって来るので、
他の油脂が混ざるのは、もっての外?!(笑)なのですね。
(ミルクチョコや、ホワイトは乳成分(乳脂肪)が混ざっているので、スィートの口どけとはちょっと異なります)

ヨーロッパのチョコは、スーパーに並んでいる安価な板チョコさえ、美味しいものが沢山あります。
それに対して、日本のチョコは、世界のトップレベルのカカオ豆が輸入されているにもかかわらず、
スーパーに並んでいるチョコレートは、ヨーロッパのものに比べると、残念ですが比べ物にならない。

それはなぜなら、他の数種類の植物性の油脂を混ぜ込んでいるからなのです。
いわゆる「かさ増し」の為?!
カカオバターは、カカオ豆の成分の中で、一番高い高級食材。
スーパーで並んでいる板チョコごときに、ふんだんには使えないのでしょう。

だから、チョコの魅力である、口どけと香りが、ヨーロッパのチョコより劣ってしまう。
そして、他の油脂を使う為に、沢山の添加物を使わなければならなくなるという事になってしまうのです。

何でこんなにヨーロッパのチョコと日本のチョコが違うのかというと、
国際規格と日本の規格が違い過ぎるからなのです。
日本はチョコレートの規格が甘いんですね。

ケーキに使われる食材の割合においても、ヨーロッパは規定が凄く厳しいのです。
だから品質も高いし、とても美味しい♪

本当にフランスのチョコは美味しい♪
せめて、日本の板チョコも、ヨーロッパクラスになってくれたら、
それだけで幸せな気持ちになれるのに~と思う私です。
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キャラメリゼ

2011-02-19 12:15:21 | フランス菓子
ココットで焼いたブリュレをキャラメリゼしました。
中には洋梨のキャラメリゼも入っています。

キャラメリゼを上手にするコツは、ガスバーナーの火を、
あまり生地に近づけない事。

近づけてやってしまうと、砂糖が焦げ焦げになってしまうので、
せっかくの美味しいブリュレが台無し。
適度に距離をあけてやるとうまくいきます。
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