お菓子な時間

お菓子教室『 Rosen Bär 』のblog・・・

テンパリング・1

2011-02-11 19:32:30 | 製菓理論
溶かしたチョコレートは、テンパリングを行わなければ、綺麗に固める事が出来ません。
テンパリングとは、温度調節。

夏場に買って来たチョコレートを放置していたら、溶けてしまった!
それを冷蔵庫に入れていたら、チョコに変なスジが入って固まったなんて事は、みなさん、経験ありますよね。
こんな風に溶けたまま何もせずに固めると、チョコは元の様な艶のある状態では、固まってくれないのです。

水と氷は、同じ素材なのに温度が違うと結晶も違う。
チョコレートも、温度の違いで、結晶が違うのです。
だから、一番緻密でピカッと綺麗に固まる結晶型を取る為に、テンパリングという温度調節を行うのです。
ピカッと艶のあるチョコレートは、美しく、食べるのが勿体無いくらいです。

チョコレートの結晶は、6個の結晶型に分けられています。
それを人間が勝手にⅠ~Ⅵ(1~6)まで名前を付けている。
その中で美しい結晶型は、Ⅴ型。(5型)
スィートチョコのⅤ型は、30~31度であらわれるので、その温度に持っていかなければならないのですが、
単純にその温度に持って行けば、Ⅴ型が簡単に取れるのではありません。
簡単に説明するなら、一旦チョコレートを溶かして(Ⅵ型(6型))、
粘りの出る27~28度(Ⅳ型(4型))に落として、それをまた30~31度(Ⅴ型(5型))にあげる。

大きなチョコレート工場などでは、溶かしたチョコレートを、Ⅴ型の取れる、30~31度で24時間以上攪拌し、
ゆっくりとⅤ型を取っていきます。
Ⅵ型からⅤ型には、変化しづらいという特徴があるのですが、
ゆっくりと時間をかけてやる事の出来る大きな工場では、これが可能です。
30~31度で現れるⅤ型の結晶がじょじょに現れ、それが種結晶、核となって(種みたいなものですね)
他の結晶型も、優秀なⅤ型にならって、全てが、Ⅴ型になっていくからです。

でも、人間は24時間以上も、不眠不休で、攪拌し続ける事は不可能なので、
短時間でⅤ型の結晶を作らなければなりません。
それがテンパリングという作業なのです。

そこで工場では行われない、27~28度に温度を落とすという作業を行うのですが、
なぜならば、ⅥからⅤには変わりづらいが、ⅣからⅤには変わりやすいという特徴があるからなのです。
だから一度、温度を落として、Ⅳ型を取り、Ⅴ型に持っていく。
そうすると、確実に、簡単に、Ⅴ型が取れるのです。

もちろん、そうすれば全てがすぐに、Ⅴ型に変化するわけではありません。
それにはⅢもⅣも含まれている。
でもそれらのⅢやⅣは、Ⅴに変化しやすいという特徴があるので、Ⅴが種結晶となり、
やがてⅤ型に変化し、美しいⅤ型の結晶型で固まってくれる。
これがテンパリングです。
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ラッピング色々・・・

2011-02-11 13:22:27 | ヴァレンタイン
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ラッピング色々・・・

2011-02-11 13:21:18 | ヴァレンタイン
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ラッピング色々

2011-02-11 13:20:55 | ヴァレンタイン
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ラッピング色々

2011-02-11 13:20:25 | ヴァレンタイン
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ラッピング色々

2011-02-11 13:19:56 | ヴァレンタイン
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ラッピング

2011-02-11 13:19:07 | ヴァレンタイン
生徒さんのラッピング色々・・・
中身は、ノワゼット・ショコラです
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