パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

モンテクリスト伯 4-3

2020-12-13 | book
62話「幽霊」。クリスト伯の別邸、オートィユの家に、ついに関係者が集まる。興味深い人間関係。舞台としては、勢ぞろいといったところか。
ヴィルホール夫妻、ダングラール夫妻、シャトー・ルノー男爵、大臣秘書のリュシァン・ドブレー、マクシミリアン・モレル大尉、そしてイタリアの貴族のバルトロメオ・カヴァルカンティ少佐と息子のアンドレア・カヴァルカンティ子爵だ。執事のベルツッチオは、隠し穴から、昔、このオートィユの家で見た妊娠していた女がダングラール夫人、そして、刺した男がヴィルホールだとクリストに告げる。
63話「晩餐」。悲喜こもごもの9人。クリストがある部屋を案内する。隠し階段のある部屋。ダングラール夫人は気分を悪くし、ヴィルホールは付き添う。そして、心配そうなドブレー。ダングラールは、イタリアの融資に興味津々でカヴァルカンティに近づく。マクシミリアンは、この家が、ヴァランティーヌの祖父のサン・メラン侯爵の持ち物だったことを知る。
64話「乞食」。オートィユの館から立ち去ろうとした、息子のアンドレア・カヴァルカンティ子爵に近づく乞食。それは、アンドレアの昔の仲間、あのカドルッスだった。しかも、アンドレア子爵は、本物ではなく、ベルツッチオが、オートィユの館から連れ去った男の赤子、ベネデットだった。
ダングラール夫人のエルミーヌとドブレー。そして、ダングラール。偽信号事件で喪失したダングラールは、ドブレーが情報源だった妻、エルミーヌに損失の補填を迫る。そして、エルミーヌとヴィルホールとの過去を話す。エルミーヌの初めての夫ナルゴンヌが、妻のヴィルホールとの浮気を知っていたが言い出せず、9か月の間留守にし、妊娠6か月のエルミールを見て自殺したことを。65話「家庭争議」。
これで第4巻は終わる。ますます、混乱と恐怖が募り、そして、様々なところに仕掛けられた罠が、ヴィルホール、ダングラールに迫る。
1956年7月第1刷。1985年4月第32刷。

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