パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

正義のセ 2と3

2013-08-25 | book
阿川佐和子の「正義のセ」の第2弾「2」、第3弾「3」は、平成25年3月31日刊行。2は2011年から12年、3は2012年に月刊誌に登場した。

引き続き、横浜地検の検事 竹村凛々子の成長を描く。今回は、性犯罪が題材に。常に翻弄され、苦境に立たされる女性の立場と男の身勝手に怒る凛々子。
30歳を前に東京地検に異動になった凛々子は、自分が有罪にした事件が冤罪になる可能性に出会う。
そして、小学校の同級生の新聞記者、小林明日香との再会。そして、小林の新聞にその冤罪がすっぱ抜かれる。これが「2」
「3」は、明日香が新聞記者になるエピソード。また、凛々子の家にも記者が押しかける。家を出る決意を決めた凛々子。
凛々子のミスをカバーするような週刊誌の記事が出た。それを事件にするためには被害届が必要だ。明日香と組む凛々子。友情はお互いの正義の上でと、夕日に誓う。
竹村一家も夫婦喧嘩や暗礁に乗った温子の縁談など騒がしく、検事仲間の友情などのエピソードもほほえましい。

阿川佐和子の女性の視点も共感が持てて、すがすがしい結末。続編も出てほしい。


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