1回めは、NY滞在中、近くのParis theater に駆け込んでの鑑賞。
その時の感想は=「ノスタルジーというより 時代の変化に立ち向かう姿が、実に現代的」(2012-02-03)
2回めに足を運ぶことはそうしない私だが(3ヶ月たったとはいえ)
=この特殊なジャンルならではの、幸福な「劇場の一体感」を再体験すべく、公開後の劇場に駆けつける所存!
(02-26「ブログでアカデミー賞 2012 を10倍楽しむ法 オスカー受賞者大予想!」)
この期待していた客の反応については、ここが日本だったことを忘れていた(笑)
わざと混む日曜の午後遅めの時間帯を選び、50人くらい入る会場で、後ろめの席にしたんだけど。
皆、声は発しない! のでよくわかりませんでした。
すすり泣く音はけっこうしていたけどね..
ただ、
<音はなくても、画面上の表現だけで、企画を完結させるべくの工夫がかしこに。
<しかも大画面だからわかるような、アクターの細かい「演技」や、演出上のいろいろな「仕掛け」の積み重ねで。
という部分では、またも唸らされるところが多かったのだ!
今回は2回めということもあって以下思い出すままに、ネタバレ全開。
タイトルロールのあと最初に登場する文字は、Please be silent(笑)
べジョ(主演女優:写真 右)の反射神経はそうとうにレベル高し?(画面を横切るスピード他、何度も感心)
彼女の華がいまいちという評を読んだが、それだからこそ逆転のドラマが面白いのでは?
(監督の奥さんってえのは、確かに突っ込みたくなる要素ではあるが)
名シーン「背広の袖に自分の腕を通してのパフォーマンス」シーンはけっこうな長廻し
3段階段のシーンの画面の「構成」が優れていることに改めて感心
映画中での最大の音量を発する「音」は、なんと「羽」が地面に落ちる音(笑)
(どこかのモノクロ映画でこんなシーン観たような気も...)
一方、最大のクライマックス・シーンは、全くの「無音状態」のみ
その直前に、映画中最大のミスリーディングを客に施すサイレントならではの「仕掛け」が。
そしてそこで起こる大きな「音」が主人公を救う
が観客は、この全くしない音をアタマで理解しなければならない、このアイロニー(笑)
上記のように、何度観ても発見がありそう。
配給会社が「2度めからは1000円」と謳っているのも、あながち悪くない企画かも。
ただ私の場合は3ヶ月たったからそういう気分になれた(だいたい動機が違う 笑)が、直後はそうは思わなかったので、微妙?!
007へのオマージュらしい、監督&主演男女が同じ「OSS117 私を愛したカフェオーレ」もさっそく借りて観てみようと思う。
もともとジャン・デュジャルダン(写真 左)に、ショーン・コネリー的なチャームがあるなあと感じていただけに!
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