西アフリカのセネガルが生んだ世界的ミュージシャン、ユッスー・ンドュール Youssou N'Dour。
伝統の「グリオ」を継承する者でもある。
この彼のドキュメンタリーが今晩、NHK ハイビジョン特集 「フロンティア」と言う番組で「アフリカの魂」というタイトルで放送される(原題は、I BRING WHAT I LOVE )
衝撃的だったのは、彼が今世紀になって発表したアルバム、Santa Allah (写真)
今までのバンド録音を捨てて、エジプトの現地ミュージシャンでのアンサンブル。
場所もセネガルではなく、カイロで録音した、極めてアラブ色の強いアルバム。
時には力強く、時には静に歌う彼のパワー・生気に当時、圧倒された。
日本では、「エジプト」という名称で しばらくたって 2004年に発売(別ジャケで)
なぜ彼はこのアルバムを突如発表したか。
きっかけは、なんと 911。
その直後から、イスラムへの反動が世界的に巻き起こった。
彼はこの状況に立ち上がり、この文化圏の文化を真に表現するために、あえてこのアルバムを彼の解答として提示した。
全曲"神=アラー" に言及した極めて宗教色の強い作品となっている。
こうして立ち上がった彼に追ったドキュメンタリー。
というわけで、個人的には必見のコンテンツ!
(今年2月に、彼の映画「魂の帰還」が日本公開されているが、これとは別)
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