日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



自分の映画ヒストリーでトップに君臨している映画に「カープの世界」がある。
ガープという変わった名前を受けた主人公の起伏に満ちた波乱の人生を描いているのだが、No.1になる理由はたくさんある。
原作から持ってきたモチーフが素晴らしいをいうのもモチロン(原作者はジョン・アーヴィング)、出演陣も主人公のロビン・ウイリアムス(若い!)は当然のことながら全員が完璧 etc....なのだが、極めつけの決定打は「演出」。

監督はジョージ・ロイ・ヒル。
彼の才能が遺憾なく発揮されている。
直前のシーンと次のシーンで、時制が大きく違うタイミングにつないでいく時に、その「時間軸」をまたがってジャンプする「演出」が素晴らしいからだ。
他の有名な映画でいうと、あまりいい例えではないような気もしつつ、「明日に向かって撃て」のメキシコに移ってからの主人公3人が軽快なコーラスにのって縦横無尽に活躍(?)するダイジェスト展開「演出」とかかな。
映画だけでしか味わえない快感! なのだ。


そんな彼の才能を遺憾なく発揮したのが、この映画。
なんたって主人公は自分の意思とは別に現在・過去・未来を脈絡もなくジャンプする人生を送っている男。

あまりにめちゃくちゃな話なゆえに(笑)ひかれそうなので書いておく。
原作はカート・ヴォネガットの小説。
原題はSlaughterhouse-Five, or The Children's Crusade: A Duty-Dance With Death。
スローターハウス5とは、第二次世界大戦のドレスデン爆撃後に主人公が捕われた収容所の名前。
この戦中のエピソード、アメリカでの家族形成時代、そして未来で起こるいくつかのエピソードが絶妙にミックス・アップされている、そんな映画。
アーヴィングらしい、運・不運が表裏一体に交錯するこの話を、ロイ・ヒルが得意技決めまくる(?)展開を是非お楽しみいただきたい!
グレン・グールドの音楽もきいてます。
発売は5月13日。

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