現代音楽家 フィリップ・グラスの作品を劇場(2011年12月)に続き、今回はWOWOWで。
(メトロポリタン・オペラ ライブビューイング シリーズ)
彼の反復音楽の音といえば、ソロでのピアノによる作品群あるいは映画「コヤニスカッティ」を思い出してしまう。
特に後者では、96分にわたるエレクトロニクス全開ガチガチの、モノトーンな「音」郡 に気が狂いそうになった(笑)
が、このプロダクションはMETオケ + 歌唱という、比較的 ヒューマンな「音」なので、4時間の鑑賞でもOK。
テーマとなるのは、若き日のガンジー。
彼が、南アフリカに渡って経験した酷い現実の中、思想家として覚醒する様を描く。
グラスはいかにも彼らしい スペクタルな反復音楽で、彼の覚醒を ドラマチックに再現している。
改めて感じたのは、この反復が変化することで、人の意思、エネルギーを表現しているということ。
理不尽との「闘い」という状況にある自分なので、前回よりも心に突き刺さる場面がたくさんあった。
そして「言葉」の力が、変革への胎動になることを改めて理解した(つもり)
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