こちらの映画、2007年3月に全米公開ながら、日本未公開作。
予告編をみて、こちらも期待満々になっていた一作です。
なんたって、主役が人気者のChris Rock(クリス・ロック)
彼はNYの成功しているビジネスマンであり、子供2人そして美人のワイフ、という恵まれた環境の男。ただ悩みもあって、それはワイフとの「○exless」
そしてそこに現れるのは、超セクシーになって毎日会社におしかける友達の元恋人。
さあどうなるか、ということでChris Rockがこんな役をやれば、おかしいのは保証付き。
これをDVDで鑑賞しました(リージョン1)
なのだけれど、なんか演出がヘン。
妙にエロネタが多すぎて苦笑の連発だし、名傍役のSteve Buscemi (スチーブン・ブシューミ)も出ているのに冴えない。
実はこの映画、監督もChris Rockがやっているのでした。
もともとはチャールズ・ストーン3世(ドラムライン)が監督する予定だったそうなのですが、急遽Chris Rockが監督を兼任してしまうはめになったそうです。
そこが裏目に出てしまった作品になってしまった~
(Chris Rock好きにはたまらないんだといいつつ...もう既にイキオイだけでは突破できない)
その弱さは、Will Smith (ウィル・スミス)の「最後の恋のはじめ方」と比べるとわかりやすい。
こちらはデートドクターという特殊職務?な男が遂に恋に落ちることによって巻き込まれる騒動劇。
こちらも舞台はNY。
脚本の出来がとってもよく、恋につきものの「勘違い」のエピソードの積上げ方とか、彼のデート演出技にはうならされたりと、実に素晴らしい「デート映画」に仕上がっています。
脚本の出来ももちろん、演出もその差を大きく感じざる得ない部分です。
どちらの主人公も、ある種の「病気」になる騒動があるのですが、Will Smith版は大笑いできるのに対し、Chris Rock版は「苦笑」しかできないのです、残念。
エロネタ連発と奮闘しているわけだから、もっと笑えるはずなんだけれど、そうならない。
その質が微妙に違う。
「笑い」ってホント難しい。
その結果、「デートには全く向かない映画」になってしまいました。
そう考えていくと、この映画を観て楽しめる層は実際のところ、この主人公と同じ年代の男(あるいはカップル)でしかなく、マーケティング戦略的にも最悪の展開なのでは?!
惜しい!!!
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