日本未公開の段階で 2011-06-04アップした、The Next Three Days。
この映画は、フランス映画「すべて彼女のために」のハリウッドリメイク版。
日本タイトル「スリーデイズ」も決定し、間もなく公開に。
今日はこの、新・旧の出来を比較してみたい。
(ここからタイトルを「スリー」と「彼女」と短縮化します)
まず主演男優から。
「スリー」の主演はラッセル・クロウ。
「彼女」の方は、ヴァンサン・ランドン。
どちらも力量のある役者なのでここは、50:50
次に主演女優。
「スリー」の主演はエリザベス・バンクス。
「彼女」の方は、ダイアン・クルーガー。
ここは圧倒的に、ダイアン・クルーガーの勝ち!
何たって、男が全てを放り出しても救いたくなる魅力を放っているのは彼女だから。
夫がヴァンサン・ランドン、というアンバランスさが、さらにその行動の必然性を強化している。
対して、エリザベス・バンクスはあまりに存在感なさすぎ!
だからここは、20:80
次に監督の力量。
「スリー」の監督は、アカデミー賞受賞「クラッシュ」のポール・ハギス
「彼女」の方は、これでセザール賞新人監督作品賞ノミネート、フレッド・カヴァイエ
ラストの盛り上げるアクションを配せるのは、ハリウッドの資本力によるものなので、そこは評価に入れない(笑)
「スリー」における、父親のエピソードは印象に残ったが、もともと脚本を書いたのがフレッド・カヴァイエ、という点でいうと、
ここは、とりあえず50:50
ただ次のこの項目に、監督の力量の違いがあるのかも(あと出しじゃんけんだけどね)
最大に強力な印象を残すのが、ホント一瞬なのに、全編に渡って強力な印象を残すリーアム・ニーソン。
彼は、主人公が「脱獄」を実行するためにそのノウハウ・発想法を伝授する「脱獄」の実経験者。
わずか数分のシーン(写真)
なんだけど、彼が低音で発するかすれた言葉、ひとつひとつが主人公に染み込んでいく。
そのセリフが何度もあとのシーンでリフレインされながら、少しずつ計画が形になっていく。
ここに、「彼女」にない迫力が!
この演出が優れていることで、ポール・ハギスの勝ち、かな。
50:50→70:30
ついでに、その効果を出したリーアム・ニーソンに10ポイント。
「96時間」「アンノウンunknown」とアクション俳優化しているキャラを生かしきった(笑)
合計トータルは以下。
「スリー」:「彼女」=200:210
と結果は、リメイク版よりはオリジナルがわずかに勝ち、ということになる。
ただ元々のオリジナルの出来もいい(再映画化されるくらいだから)ので、どちらもお勧めだということは名言しておこう。
特に、大幅にポイントを追加させたリーアム・ニーソンがお好き方には、超強力脇役として力を発揮した作品としてお勧めしたい!
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彼女すごいですね。
何か国語しゃべるんでしょう。
DVD買おうかな。
この彼女の才能は、イングロリアス・バスターズで十二分に
発揮されていましたね!