雑誌「宣伝会議」の連載「ディズニーが来た! イベント・ビジネス創世記の鬼才たち」が元となったこの本。
前回やや熱く語ってしまったので、今回はややクールめに。
意外なことに、あまりブログでも取り上げていないのが残念なこの本です。
この本のメイントピックは、タイトルにもある「ディズニーランド日本誘致」。
完成したてのころは「千葉ディズニーランド」と揶揄されてたりしていましたが20年以上が経過し、現在の東京ディズニーランド周辺は、ディズニーシーそしてもう完成するシルク・ド・ソレイユの専用劇場など、起承転結のサイクルでいうと何周目からの「転」の時代に突入しています。
どうやって日本にディズニーランドが来ることになったかの濃い~裏話が描かれているのです。
この部分だけでも買う価値があると思う私です。
それだけでなく、テレビ創世記 ~ セリーグーパリーグ誕生の裏側 ~ 大阪万博という内容が詰まっています。
読んでいてつい思ってしまうのが、あまりのすごい話の連発に、日本の高度成長期のアノ時代だからこそできる内容も多かったのだろう、だと思います。
ところがこの本では、最後に小谷正一による解答が用意されていて、見事なエンディングになっています(連載時にはなく、追加された部分だと思います)
「今という時代は、広告でもイベントでも何でも形が完成してしまっていて、行き詰まっているでしょう。時代の過渡期に、真っ白なキャンパスに思い通りに絵が描けたら、ほんとうに楽しそうじゃないですか。うらやましくてしかたありませんよ」
部下からこのように突っかかられた小谷正一。
返答は、まっすぐ相手の目を見て。
「いつだって時代は過渡期だし、キャンパスは真っ白なんだよ」
いや~マイリマシタ!
| Trackback ( 0 )
|