毎月 × 1のお楽しみ、MET ライブ・ビューイング 。
2006年からはじまり既に8期めに突入、アメリカNYにある代表的オペラハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のライブ・ビューイング。
最新のオペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映、というシリーズ。
この新シーズン 2013-14が立ち上がったので、さっそくチェック。
今シーズンの最初の演目は、チャイコフスキー「エフゲニ・オネーギン」
主役はなんと3年連続で、アンナ・ネトレプコ(写真:右)
(ドニゼッティ「アンナ・ボレーナ」→ 同「愛の妙薬」→ 今年)
個人的には彼女はシリアスものよりも、喜劇の方が向いているような気がする(性格的に)
のだが、映画途中の解説でも誰かが言っていたようにオペラで喜劇は25%シェアしかないから仕方ないか...
で本編。
実はチャイコフスキーのオペラという事以外、全く予備知識ナシで鑑賞。
これが許されるのも、原語(ロシア語)の壁を取っ払う、セリフ&歌唱をわかりやすくみせる「翻訳」
このおかげで、ストーリーにも簡単についていけたこともあり、愛の逆転劇を十二分に楽しんだ。
そしてカメラワークによる「生」以上の迫力。
と書きつつ思い出した。
そう全くアップしていなかったが、今年正月の突撃NYの際、超がつくド・良席で!
ド・センターでオーケストラ・ピットから10台の列。
ライブ・ビューイングでいつも聞く口上「映画館での鑑賞も素晴らしいですが、なんといってもMETで生で鑑賞する体験にはかないません。ぜひ劇場へお越し下さい」
そう聞くと「そんなことない。アップもあって音がクリアに聴こえるこっちの方がいいや」などと過去の普通の席での体験から心の中で思っていた。
ところが、実際に凄い席で体験すると、そんな意見はもう2度と言えなくなってしまった。
歌手の声そしてオーケストラの音響がダイレクトに飛んでくる迫力といい、舞台セットはこのポジションで初めて完璧にみえることを理解し、完全にノックアウトされてしまったのだ!
なので今回観ていて、名場面になると「あ~いい席でみたらこう見えるんだろうなー」とシュミレーションしている自分がいた。
そう思い出させるくらい、今回の内容がいい出来のステージだったからだろう。
かなりのいいスタートを切った2013-14シーズン幕開けだと考える。
今後のシーズンも、一気に楽しみになってしまったぞ!
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