携帯端末ブラックベリー、と聞いてイメージが湧くだろうか。
有名なところでは、オバマやヒラリーが「両手で」黒い端末を両手でポチポチ押してテキスト打つ姿(写真中央)からイメージできるだろう。
1996年が始まり。カナダはウォータールー。
自分の所属していた会社の限界に気づいた ジム・バルシリー は自ら資金を投入し、見込んでいた会社=リサーチ・イン・モーション(RIM)を買収しCEOに。
それまでのベンチャーの雰囲気を叩き壊しつつ「一晩で新携帯のプロトタイプを作れ」とCEOマイク・ラザリディスと彼の親友で共同創設者のダグラス・フレギンに難題を吹っかける。
なんとか作り上げたプロトタイプは見てくれは最悪だったが、小キーボードがついた携帯らしきものには仕上がっており、バルシリーはNYでの大手通信会社へのプレゼンに動く。
NY到着当日、タクシーの中でラザリディスは朝食を服にこぼす...
だけでなく最悪なことに、最重要なプロトタイプをタクシーに忘れたままプレゼンの会場へ(汗)
直前に気づいたラザリディスはプロトタイプ探しに、残ったバルシリーは口頭の説明で時間稼ぎ…
プレゼンで集中砲火を浴びるバルシリー…
中断されかかったプレゼンに走り込んだのはラザリディス
プロトタイプが見つかったのだ!
そしてやっとプレゼンが本格的に進み、最後の議論は「ネーミング」
RIMサイドが準備していたのは「PocketLInk」だったが、これはバルシリー本人でさえ気に入っていないネーミングだった。
クライアントから「ネーミングはどうするんだ」とつめられ、バルシリーは咄嗟に思いつく。
バルシリー:「名称は ブラックベリー Blackberry です」(笑)
クライアントから「新しいねえ!」と認められ、プレゼンが無事終了し製品化に向かう。
そう、タクシーの中でラザリディスが服にこぼした朝食はフルーツ系で、こぼし服にシミがついていたのは「ブラックベリー Blackberry」!!!
その後は発売する商品も完成し、「ブラックベリー Blackberry」は市場を席巻。
ベンチャーから見事に大ビジネスを構築できたのだ!
ところが大転機がやってくる。
2007年 Steve Jobs が iPhone を発表
この日から大混乱に….
というわけでこの映画、滅法面白い!
のだが、日本公開されるかというと、冒頭申し上げているように「厳しい」かも…
「ブラックベリー Blackberry」があまりに知られていないからだ!
(日本は当時は i-mode の時代 汗)
結論:未公開映画(非公開の可能性も…):ブラックベリー Blackberry スマホという言葉を産んだ iPhone「以前」の英語世界を席巻していた携帯端末ブラックベリー がたどった運命とは。
P.S. これだけ面白い映画が作れるんだから、日本でも「 i-mode な時代」なんて映画企画して!
(なら自分でやれよ...)