日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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読後評ではなく、読中評なんていうキテレツなアップは「オリンピックはなぜ世界最大のイベントに成長したのか」(2008-09-10アップ)以来。
それだけ、読み出して刺激を受けているゆえのことと、ご理解いただきたい。

まず、プロローグで一気に持っていかれてしまう。
糸巻きボール→ソリッドボールというゴルフボールの進化の影にあったストーリー。
ブリジストンが、それまでのソリッドボールの課題だった「飛距離はでるが、コントロールしにくい」欠点を克服する多層構造のボールを開発。
マーク・オメーラ、ニック・プライスが、この恩恵によって優勝を繰り返す。

そして歴史が変わったのが、親友のタイガーにオメーラがこのボールについて教えた瞬間だった。
そのタイガーは、タイトリストから乗り換え、ブリジストンが技術提供した(この時、関係者すらほとんどこの事実を知らない)ナイキのボールを使用。
そしてタイガーは連戦連勝、四大メジャーを制覇し、「タイガー・スラム」と呼ばれる。
これでソリッドボールの力が一気に知れわたることになる。

タイトリストもトップメーカーとして、このままシェアを受け渡すわけにいかない。
新製品プロV1を投入、営業力でたちまちシェアを奪回。
親会社のCEOは当時「プロV1は救世主だ」と語った。

ところが、ここからがすこぶる面白い。
タイトリストはプロV1をつくる際、ブリジストンの技術を無断で使用していたのだ。
結果、タイトリストはプロV1を1個売るたびに、利益の中から大幅な額の多額のライセンス料をブリジストンに今も支払っている。


ふう~ もうこれで1アップぐらいの内容ですなあ。
日本企業が進むべき道を、既に進んでいる企業の例で、このオープニングだけで提示されるとは!
ここだけでも必読。
勇気がでる。

(次は第1部終了までを)


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