日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



久々にアップしておきたい本が出てきたので(ウレシイ!)

と言いつつ、この本を紹介する前に、先により数段 強力な論陣を張る池田 信夫氏の「希望を捨てる勇気」について一言。
読むタイミングがかなり遅れてしまったことと、そして毎日ブログで接触している内容のバージョン・アップ版だっただけに、紹介しそこなっていた。

一方で、池田 信夫氏ブログにここで感謝しておきたい。
当ブログでに批判的な議論になった方たちについて、ほぼ同じタイミングでその各氏に関する「より精緻な批判」を展開されることが多い(たまたまとはいえ)
このため、自分では漠然と感じていたことが理論的に構築されることになり、私にとって、かなりありがたい存在になっている。


さて、本題に入る。
この本でのメイン・トピックは、日本の少子化問題、そして連動する高齢化、都市問題 etc....
(今後の最重要課題ばかり)

最初のトピック、「日本の少子化問題」だが、読めば読むほどこの問題が複雑だということがわかる。
ただ子供が生まれればいいというわけではなく、それをささえる経済がなければならないからだ。
その指摘を具体的に示すのが、ルーマニア チャウシェスク政権の少子化政策がもたらした結果についての記述(映画でもこの時代を市民生活を描いたものがあった=2008-09-27アップ 「4ヶ月、3週と2日」)
強力に強制的な政策が遂行された結果が、経済が停滞してしまった状況の中、貧困家庭が続出し 10万人を超える孤児となってしまい、「チャウシェスクの子供たち」と言うコトバまでできてしまった。

またタイムリーに、最近よく議論が出てくる「現在の政府の高校無料化」ではなく、「就学前教育」についてもふれていることもお勧めできる理由である。


この少子化問題のあとは、都市化、そして地震問題にふれたあと(わかるんだけど、この部分だけはちょっと?!)、雇用問題へ。
非正規雇用問題の主犯を、論理的に以下の3つの中から解き明かしているところが終盤のハイライト。
(1)サービス産業化
(2)日本の政策のまずさ
(3)経済のグローバル化

この流れで、日本がグローバル化によってうけてきたメリット、そして現在受けているデメリットを歴史的に指摘している。
最後に締めるはずの、将来への仮説提示部分が弱いとは感じたものの、十二分にお勧めな1冊と言えよう!

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
トラックバックありがとう (さんぼ)
2010-06-01 22:52:01
こんばんは、「競争と公平感―市場経済の本当のメリット」
大竹 文雄著もおすすめです。
 
 
 
ありがとうございます! (onscreen)
2010-06-02 04:05:27
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