前回8月NYではMoMA、メトロポリタン攻めだったので、今回はグッゲンハイムに。
だけでなく(笑)、ピカソのモノクロの作品だけを(多少の彫刻含む)集めるという新・企画に惹かれた。
そして!
その切り口が優れたものだということに、ここならではのスロープを上りながら気づく。
というのはピカソ自身が、時代の経過で「変幻自在」だった作家だったことが大きい。
青の時代、キュビズム、古典派への回帰、そしてその後に発揮した独自性は、実はモノクロの作品を起点にはぐくまれていたよう。
鑑賞側も色に惑わされること無く?、 彼の筆致をスムーズに捉えられる。
ワタクシ的には目玉は以下の2つだった。
1.キュビズム誕生の瞬間かもしれない、試験的に造った彫刻。
2.「ゲルニカ」誕生直前の、暴力批判描写へ向かったその瞬間のモノクロ絵画(写真)
1人の作風の変化を、スロープを生かしつつ企画性を加えたこの企てに、この場の今後の可能性を改めて新鮮に感じた。
残念ながら、この企画展 1/23まで。
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