日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



 

 

文化の日に、歴史的名作を鑑賞。

最近の雑誌ブルータスで「いまさら観てないとは言えない映画」もあったので。

(サブタイトル:僕は黒澤 明 監督の作品を一本も観ていません 笑)

 

 

 

雨宿りをする3人の男(写真)

山中であった事件を、志村 喬 がおそるおそる語り出す。

 

奉行所が事件に関係した人たちを取り調べ、彼らの告白を通し、それぞれの主張を知る。

まずは、盗賊 三船 敏郎。

続き、侍の妻 京 マチ子。

そしてその亡くなった夫 森 雅之 の告白も、霊媒師を通して!

 

 

ところがこの主張が、3者3様。

似通う部分と、全く違う部分があり、鑑賞者は?!?!?状態に陥る。

 

 

 

だが物語の進行につれ、鑑賞者は少しずつ悟る。

ヒトの主観とはエゴであり、都合にいいことしか言わない、ということ。

 

最後にその場の傍観者だった 志村 喬 が真相を語る。

 

彼ら雨宿りをする3人の男のいた場所が、羅生門。

ヒトのあまりの酷さに、鬼でさえ逃げ出したとする場所。

 

1950年制作と、ずいぶん古い映画(67年前)

とはいえ、確かにこれは名作だ!

人間の本質、を突いている。

 

文化の日にふさわしい1日、に当ブログ、大満足!


 
追記:後で今日は勤労感謝の日と悟った... 記念日の意味と日付を理解するのは難しいね(笑)
 


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown ()
2017-11-24 16:10:13
当時の映画会社の永田社長は、「よく分からない」と評しましたが、いざ作ってみても、国内ではさほど動員しなかったものの、インド人女性が目を付けて日本代表作としてヴェネチアに出品したとの事です。結果は大成功ですが、物語を読ませる映画として観るよりも、人間に入り込み、その本質を読ませるものと、観た方が良いかも知れません。

美しい多襄丸と、妻を取られた金沢、夫を裏切る真砂、と曲者揃いながら、法廷でのイタコの証言による逆転裁判。物語に一貫した筋はなくとも、技はありました。

黒澤は「酔いどれ天使」が最高傑作だとの評価もありますが、世界的にはこれが評価を受けたもので、古典を描いた時代劇の枠にはまらない面白い作品だと思います。90分に満たない短編ながら、濃厚ですね。
 
 
 
コメントありがとうございます! (onscreen)
2017-11-25 07:18:25

ヴェネチア出品にそんな裏話があったんですか、面白い!


「酔いどれ天使」も未見でして、今度みてみます。
 
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