日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





サウジアラビア初の長編映画。

って! まず驚く。
サウジアラビアは、中東の国でも保守的なイメージがある。
家庭内でDVDはOKだが、「映画館」の設置が法律で禁じられている国(!)

当ブログは、中東へはかなり行っている事を何度ものアップでもおわかりいただけると思う。
だが行っているのは、ずば抜けて近代的なドバイ。
ここの巨大ビル群からちょっと離れたローカルな景色は、ほとんど変わらない印象。
にもかかわらず、そこで女性たちの受けている処遇に驚き。


外出時に、男性に顔をみられるのは、当然にして「ご法度」
常に黒い布で隠し続ける。
だけでなく、「声」さえ聞かれてはならない!

女性が自動車を運転することは許されない。
だから仕方なく、運転手を雇わざるえない。
彼らはたいがい外国籍のいい加減な方々!?
だから苦労が耐えず、その結果 仕事に行けない事も...

幸せなはずの子づくりもプレッシャーに苛まれている。
もし女の子しか生まれなければ、正式な結婚に至らず、ついには離縁されてしまう。
お世継ぎが生まれる事が、結婚の第一条件なのだ!


という具合に表面上ではわからないイスラムな生活を、10歳のおてんば少女ワジダ(写真)の視線から表現している。
このワシダも、現代っ子っぽい感性なのだが、学校からコーランな生活を押し付けられており、苦労の連続。
タイトルにもある「自転車の運転」も、先の「自動車」同様、女性には禁じられている(汗)
彼女はその夢を、どうやって実現するのか...


実は鑑賞前、サウジアラビア初の長編映画ということで、クオリティに期待できないかもという懸念があった。
が、「ハンナ・アーレント」鑑賞時の予告編をみてそうではない、と理解し、実際に十分に鑑賞に耐えられる内容に満足。
こういう本音ベースの映画を、全く前例のない中で実現したハイファ・アル=マンス監督に、アタマが下がる!




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