Netflix。
で冒頭に言うのもなんだが、Netflix のつける邦題はひどいものが多い。
今作は特にそう!
(ぼうばく)って珍しい言葉、読めない人続出じゃね?
だけじゃなく…
物語の核になってくるポイントは、原題の News of the World が的を得ている。
トム・ハンクス演じる主人公は、新聞を持ち歩き世界のニュースを伝え歩くのが仕事(写真)
まだ文盲が多い時代、何が世の中で起こっているかをお金を取って解説していた。
フェイク・ニュースやSNS上でデマ・陰謀論が流布され、分断が進む現在を改めて示唆するような内容。
彼のこの仕事が核となり物語が動いていく。
このため、このへんが全く伝わらない邦題の間抜けさに呆れてしまった!
助演は今作が初出演となる、ヘレナ・ゼンゲル。
インディアンに住まいを襲われたのち、一人誘拐されカイオワ族語しか喋れない少女。
ゴールデン・グローブ賞でいきなり、助演女優賞にノミネートとは驚き!
いつも通り安定の演技、トム・ハンクスとの絡みで互いに信頼を築く過程が評価されたのだろうか。
監督・脚本は、既に「キャプテン・フィリップス」でトムと組んだポール・グリーングラス。
ドラマがしっかりと積み上がっていく点で好感が持てた。
結論:わかりにくい邦題で大損してるとはいえ、見応えある「分断の時代」の物語