ブニュエル見倒し第3弾(笑)
今回はなんと!アカデミー外国語映画賞受賞作。
まず魅力なのは、出演陣。
フェルナンド・レイ、ジュリアン・ベルトー、ミシェル・ピコリなどの常連組の総動員。
これに加え、悪夢のループ映画(笑)「去年マリエンバートで」主演のデルフィーヌ・セイリグも出演している。
ただし、マリエンバードの10年後なので、容姿は多少かわっているが(涙)
何度でも裏切られる主人公たちの欲望。
食事を取ろうとしても、
他人の妻と不倫をしようとしても、
彼らは何度となく起こる障害に邪魔され、完遂できない。
そうしているうちに、明らかに「夢」(うたたねが多いかな?)が物語の中に介入してきて、収集がつかなくなる。
マリエンバードとは全然違うテイストの「悪夢のループ映画」に仕上がっている(笑)
印象的なのは、主人公たちが田舎道をさまよい歩く、明らかに現実ではないシーンが折々に挿入されていること。
それらは、その前後に展開されるエピソードを象徴するイメージとして提示されている。
いや~3作もブニュエルすると、頭の柔軟体操をかなりのレベルで、し終えた感覚だな.....
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