10年前に約300万円で始めた会社が、8年で売上80億円を超える急成長を遂げ、日本でも六本木に店を持つ会社。
その会社の名は、クラフトビール製造・販売の ブリュードック BrewDog。
BrewDog とは、著者 James Watt氏の愛犬と「醸造」をかけたもの(笑)
クラフトビールは今ブームだとはいえ 2007年創立というと、リーマンショックという大波を突破したわけだ!
というわけで興味津々に読み出した。
まず一発で引かれてしまったのが、その「語り口」
「パンクとは」と自分の哲学を語りながら展開される経営論。
刺さったフレーズを以下(順不同)
・始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ
・人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ
・キャッシュこそ絶対王者だ
・あらゆる資金源を絞り尽くせ。それも限界を超えて
・死に物狂いで祖利を守れ
・「はしご」( = 段階価格)をつかめ
・事業計画なんか時間の無駄だ
・物分かりのいい人間は、理想のない腰抜けだ
・ルールなんて忘れろ。自分を見失うな
・許可ではなく、寛容を求めろ
・人脈づくりに精を出すのは間抜けのすることだ
ビジネス論として、ベーシックでもあるが新らしく感じる部分がそちこちに。
パンクな精神と、クラフトビールの相性はいいような感覚が湧いてきた。
頑固オヤジが守る「ラーメンの味」のようなものだろうか?!(笑)
そこで早速、彼らのビール「パンクIPA」 を飲んでみることにした。
六本木店の場所を昼間にチェックし、夜来伺う機会を伺っていた。
が、昨日いたバーであの独特のパッケージを発見し、さっそくトライ。
ホップがめっちゃ効いていて、こりゃ確かに個性的。
確かにパンクだ!(笑)
結論:「パンクIPA」を飲み読む、とその事業の根元にある精神にたどり着ける、稀有な一冊(笑)