日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



毎月1度のお楽しみ、MET ライブ・ビューイング 。
3/19~25実施の「イフィゲニア」にはまだとても行く気にはなれず、パスしてしまった。
今回は、とにかく行ってみたら、ちょっとしたサプライズもあった。

さてドニゼッティ「ルチア」
スコットランド名門の隣同士の名家は、親の代から敵同士。
この狭間に巻き込まれた男女は?!というと、それはロミオとジュリエット状態。

クライマックスは、主人公ルチアが押し付けられた新郎を刺殺し、その精神錯乱をさらけ出すシーン「狂乱の場」。
主演 ナタリー・デセイの迫真の演技に加え、彼女小柄さが、ルチアのか弱さを強調。
さらに、セットのまわり階段と、背景の空に浮かぶ、巨大な「月」。
これがさらに演技を盛り上げる。


個人的には、第2幕のラスト、記念写真撮影の部分の歌唱が良かった。
このシーンは「6重唱」。
本来静かな記念撮影の瞬間なのに、個々の感情がそれぞれ爆発しつつ、曲がクライマックスに。
こういうのって「オペラでしか表現できない領域」だなと改めて実感。


さてサプライズはいつか。
狂言回しのルネ・フレミングが、この6重唱後の舞台裏コーナ―で、「狂乱の場」直前のナタリー・デセイに2度めのインタビューを行う直前。

日本の今回の震災へのお悔やみと、METが日本を応援していることをルネ・フレミング自ら。
瞬間的に、涙がドバッと(自分がすぐ反応しちゃうのに驚きつつ...)
6月の来日公演に彼女はこない予定だが、これはうれしかったよ!

このルチア、今日スタートだったので ~15日 金曜まで。


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