正月から「レス・ポールの伝説」なんてDVDをみて年初からあまりに強力だったので、次はお気楽なものということでチョイス。
2008年製作の最新作だが、日本ではお蔵入りしたこのコメディ。
はっきり言って、ホントにアホらしくなる下ネタギャグ連発また連発で超くだらない(ポスターからして:写真)
人気スターの アダム・サンドラー(脚本にも参加) 、追いかけてくる敵方(パレスチナ)として「トランスフォーマー」での怪演の記憶も新しい) ジョン・タトゥーロ 、そしてタクシー運転手役のロブ・シュナイダー(サンドラー一派)が、アラブ人モノ真似をずっとずっと連発しまくり!
ちょい役でいっぱい出てるアメリカコメディ界のゲスト陣が、また豪華。
クリス・ロックにニック・スウォードソン(俺たちフィギアスケーター、バス男=Napoleon Dynamite)にケヴィン・ジェームズ(最後の恋のはじめ方)etc...
そしておまけに、ジョン・マッケンロー、ジョージ・タケイさらにマライア・キャリーまで。
カワイどころでは、 エマニュエル・シューキーが出演。マライアじゃなくて(笑)
アダム・サンドラー演ずるのは、超優秀な秘密工作員だったが、美容院の店員になりたくて、国を捨ててアメリカNYに逃げてきた男。
それを追うのが、ジョン・タトゥーロ 。
バカバカしい中東物真似合戦の中、とってもお気楽な気分だったのだが、急に最近のイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区の情勢を思い出してしまった。
地球規模で見て、この争いは狭~い庭の中の争い。
誠にバカバカしいことを何世紀にわたって繰り返してきた自分のアイデンティティなぞ「もう付き合いきれない」と放棄することが、今世紀の「人」の在り方なのかもと思ったりする矢先だったので、バカバカしいギャグが突然シリアスに感じるようになってしまったのだ。
「国籍」「宗教」を捨てる勇気が必要な時もある、というバランスの取り方もあって良いのではということである。
(もちろん経済的にできない一般庶民が結局巻き込まれてしまうだろうというのもよくわかるのだけれども)
「NO」を発して行動することは難しいのだろうか。
殺し合いをしたい人たちには勝手に滅ぼし合っていただければいいのではないか?!(暴論と知りつつ書く!)
と、最後に争うことのバカバカしさに気づいて一緒に強欲な資本家に対抗して勝利する、この映画のあっけらかんとしたエンディングを観ながら妄想したのだった(笑)
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