日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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The Illusionist イリュージョニスト(日本未公開DVD)という、渋~いマジシャンものを観てから、同様の種類の映画「プレステージ」への興味が増幅していたので、DVD化を機にさっそく。


ところが....
いくら相手に恨みがあるとはいえ、マジシャンがネタばらしに走り(ありえない)あげくの果てはステージ上で大恥をかかせる、などの不快なシーンがえんえんと続く。

原作者は、マジシャンを基本的に理解していないのでは? と思わされてしまった。
とてもそんな個人的な感情で走る人種ではない。

特に「一流」になる人たちでそんなことはありえない。
どんな芸事でもそうだが、「一流」になることは深い経験の上で初めて「一流」になれるわけで、そんなたいへんな苦労を経て「謙虚」でないことはありえないのだ。
特にこういう繊細な芸事では。
あくまでも「お話」とはいえ、何なんだかと思う。

ラスト近くでヒュー・ジャックマンに、マジックの本質論についてのまあまあのコメントがあるにはあるが、ネタばらしも多く、マジックへのリスペクトが感じられず、日本のテレビレベルというお粗末さと言い切りたい。

映画と小説は違うからというのもある。
小説で表現されて○でも映画では×はどうしてもあるのだ。
原作が世界幻想文学大賞とはいえ、映画は映画なのだ。
マリックさんはなぜこの映画の宣伝に協力したのだろうかなんてところまで考えてしまう。

ということで、映画として鑑賞する以前にひっかかるところが多く、楽しめなかった。
主役男優2人やマイケル・ケインはもちろん、スカーレット・ヨハンソンがいつもの?にじみ出るみだらさでいかにも!だし、ミュージシャンのデビット・ボウイ出演などの部分的な興味はあったのだが。

こんな出来なら、幻想的でイマジネイティブな、日本未公開作The Illusionist イリュージョニストの方が全然マシである(The Illusionist イリュージョニスト(日本未公開DVD)渋いマジシャンもの。2007-12-05 )
アレにはちゃんとレスペクトがあった。

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