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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

勢いがない「石破おろし」? - 8 ( 上念氏の経歴 )

2025-03-23 23:39:11 | 徒然の記

   〈 上念氏の意見 〉

 上念氏は、「ねこ庭」で初めて取り上げます。ネットの世界で名前が知られていますので顔は知っていますが、どういう人なのかよく知りません。

 息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々のためというより、自分のために氏の経歴をウィキペディアで調べました。

  ・昭和44年生まれ、56歳。経営者、経済評論家

  ・ファイトフィットジム「トイカツ道場」オーナー  ( キックボクシングとボディメイクトレーニングを主体としたフィットネスジム )

  ・自身の政治的立場について「保守自由主義者」であると定義し、遠い未来に理想を求めたり、過去のある時点に理想を求めたりせず、現状をあるがままに受け入れ、社会を保守しながらより良い物を目指す立場であるとしている。

  ・「極左」や「極右」は対極に見えて、社会をいっぺんに改造したい「設計主義者」であるという点で同じであり、こうした過激主義は明治天皇の「五箇条の御誓文」の精神に象徴される、日本の国体とは相いれないとして拒否している

  氏の意見をすぐに紹介せず、詳し過ぎるほどの経歴を写しとっているのは、高橋洋一氏に似た違和感を感じているからです。「保守自由主義者」の意味をよく知りませんが、「ねこ庭」の考える保守とは微妙に違っているような気がします。

 「極左」や「極右」を肯定していないところは「ねこ庭」と同じですが、氏の言う「極右」の中に「ねこ庭」が入れられているのではないかと思えてきたからです。

  ・反共主義者であり、戦後日本を『世界で最も成功した社会主義国』などというのは全くのウソ。共産主義というのは中国を見てもわかる通り、共産党幹部エリートだけが甘い汁を吸い、人民は辛酸をなめる社会ですと述べる

  ・また保守・右翼とされる言論人の中で、共産主義に近しい発言や特定の人権擁護をする者は「偽装右翼」と位置づけ、「偽装右翼」たちがTPPに反対する文書を見ると、まるで『共産党宣言』を読んでいるかのようだと述べる

  ・外交面では日米同盟の枠組みを堅持しつつ、日本がより積極的な役割を果たすことを希望しており、できれば日米豪印のクワッドを「太平洋条約機構」に昇格させるべきであるとしている。

  ・日露戦争は日米英の三国準同盟で勝ったとして、日米同盟の大事さを説いており、「アメリカは信用ならない」「日本単独でやる」といった極端な意見はチャイナの思うつぼになると批判している

 「戦後日本史の大河」を眺めてきた「ねこ庭」は、氏のようにアメリカを全面的に肯定していません。敵視してはいませんが、敗戦後の日本を統治したGHQの「日本弱体化計画」を忘れてならないと考えています。
 
 恨みや憎しみのための記憶でなく、明日の日本のため、忘れてはならない事実だからです。GHQが残した数々の悪法を、改廃する仕事は現在の国民の使命です。

  ・中国、ロシア、北朝鮮、ベネズエラといった反米主義国には批判的である。

  ・政治家では自由民主党総裁だった安倍晋三元内閣総理大臣を日本を救った大宰相として高く評価している

  ・平成24年8月、安倍晋三が自民党総裁戦への出馬の意向を伝えたことが報道で明らかとなった時、三宅久之、長谷川三千子、金美齢など保守系の著名人28人が、「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」を発足させた。

  ・上念はグループに加入し、9月2日の総裁選で安倍が当選した。

  ・また自由民主党の和田政宗参議院議員、日本維新の会政調会長の音喜多 駿参議院議員、国民民主党代表の玉木雄一郎衆議院議員といった政治家との対談が多く、自由民主党、日本維新の会、国民民主党の三党に概ね好意的である。

 今もアメリカの「属国」状態にある日本を残念に思っているから、「ねこ庭」はブログを書き続けています。保守を任じる氏は、「憲法改正」と「皇室護持」を言う者を「極右」の範疇に入れているような気配があります。
 
  十人十色なので、「保守」にいろいろな人がいて不思議はないのですが、心の狭さなのか「ねこ庭」は氏に好感が持てなくなりそうです。
 
  ・「極左」や「極右」は対極に見えて、社会をいっぺんに改造したい「設計主義者」であるという点で同じであり、こうした過激主義は明治天皇の「五箇条の御誓文」の精神に象徴される、日本の国体とは相いれないとして拒否している

 最初は何気なく読んでいましたが、再度上記の説明を読み違和感の原因がなんとなく分かりました。

 つまり氏は「憲法改正」と「皇室護持」を述べる人間を、「極右設計主義者」「過激主義者」と見ている節があります。そうなると、「五箇条の御誓文」の精神の「日本国体」に相入れない者として「ねこ庭」は拒否されます。

 だが本当にそうなのでしょうか。「ねこ庭」は「日本国体」に相入れない国民なのでしょうか。安倍元首相を称賛していると述べていますが、安倍氏が掲げてきた「戦後レジームからの脱却」の旗の中身は、「皇室護持」と「憲法改正」だったのではないのでしょうか。

 疑問を抱きながら氏の意見を紹介いたしますが、「戦後日本史の大河」を眺める観点は違っても、石破氏を見る視点が重なるとすれば氏の印象が変わります。楽しい話でなくなりましたが、そこに期待をかけていますので、心の広い保守の方は次回も是非お越しください。

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勢いがない「石破おろし」? - 7 ( 高橋氏の意見 )

2025-03-23 14:45:54 | 徒然の記

  〈 高橋氏の意見 〉

   ・公職選挙法第21条の2はね、政治資金ていうものはやる時は全部政党を通して、そこで全部開示しなさいという話で、何人 (  なんびと  ) も個人でできないという趣旨なんだよね。その「何人も」というところに、石破首相が当たっている訳なんだ。

   ・そうすると官邸の食事会は、政治家以外参加していないんだから、どう考えたってこれは政治活動でしょ。本人は政治活動じゃないって言ってるけど、そんな話が通ったらとんでもないことになるよね。

   ・政治資金規正法が、ザル法になる。政治家が集まって食事してお金配ってもいいってことになったら、意味のない法律になる。

   ・これはかなりやばいと思うんだけど、石破さんは前にもやったことがあるって、平気で言ってるんだものね。過去にやっていたというんなら、誰に配っていたんだと、今度は参議院の予算委員会で野党がいくらでも突っ込めるんだよね。

   ・なんでこんなことを言っているかというと、山ほど質問が出てくるから、参議院の予算審議の時間がどんどん無くなっちゃうんだよね。そうすると予算の年度内成立が危なくなってくる。

   ・高額医療費の問題で予算修正に応じた時、財務省があんなややこしい修正をなんで認めたのか。3月3日に配った商品券の話を、なんで今頃朝日が報道したのか。商品券をもらった一回生議員が、なんで揃って返却したのか。つまり皆んなが、石破さんを見限っているのだと私は思ったね。

   ・ちょっと前だったけど、西田さんをガス抜きだと言った人がいたけど、ああいう人は大きな流れが分かっていないんだ。溜まってるのはガスなんかじゃなくて、マグマだからね。抜けやしないよ。

   ・これで参議院が終わっても、修正したからまた衆議院に戻っちゃう。参議院で修正したんなら、衆議院でも修正しろという話が出てくる可能性がある。

   ・テレビも皆んな10万円の商品券ばかりだから、衆議院行っても審議どころじゃなくてこの話になる。野党が突っ込んで来ても、石破さん個人の話だから誰も助けてくれない。こうなると石破さんは、大変だね。

   ・予算が通らなくなったら、辞めるしかない。辞任と引き換えに通そうという話になるんじゃないの。過去にそうして辞めた総理は、竹下さんと森喜朗さんだった。

   ・まあね、仮に商品券を配った会合が政治活動じゃないと、グレーな判断でOKにされたとしても、前の衆議院選挙の時は、グレーでもない人の公認を取り消したり、比例復活を外したり酷いことをしたでしょ。党内にいてこれを見ている人は、なんだということになるよね。

   ・自分に甘く人に厳しい人間となると、これはもうリーダーになれないよね。本人が辞めないと言っても、難しい話になる。だってそうでしょ。現に犬猿の仲の岸田、麻生、茂木の三人が集まってるでしょ。次を誰にするかって話は、ここで決まるしかない。

   ・三人とも俺が俺がで決まらないとしても、石破さんの目はないよ。参議院と衆議院で石破さんは叩かれて、サンドバッグ状態。誰も助けてくれない。どっちにしても、予算案のあとは政局だと思うよ。

 長い話をかいつまんで紹介しました。高橋氏は笑いながら喋りますが、紹介しているうちに不愉快になりました。笑みを浮かべて喋るのは氏の癖ですが、いつまでたっても馴染めません。

 石破氏に好意を持っていませんが、叩き過ぎる話を聞いていると嫌な気持になってきます。亡くなった市議会議員を亡くなった後も、誹謗中傷する立花氏の醜い姿が重なる気がしてきます。

 学校でのいじめを見ているような気分になり、石破内閣だけの話と思えなくなります。短い動画では難しいのかもしれませんが、石破内閣を誕生させた岸田、菅、麻生、二階と言った長老の責任も語らないと、個人攻撃で終わる気がします。

 ・これからの政局が楽しみですね。

 動画の最後に言っていましたが、この神経が信じられません。「壊れていく自由民主党」の話は同時に「壊れていく反日野党」の話になります。その次は、「壊れていく日本の政界」となるのですから、何も楽しくありません。

 高橋氏は関係する多くの動画で、正論を言います。「ねこ庭」は氏の話に敬意を表しますが、是々非々の立場で意見を紹介しています。

 なぜなら氏の立ち位置は、「ねこ庭」の考える保守の基準を満たしていないからです。氏は「憲法改正」と「皇室護持」を語りませんし、「戦後レジームからの脱却客」も口にしません。

 氏が立っているのは、「自分を追い出した財務省」への怒りではないのか、というのが「ねこ庭」の推測です。氏の意見が正論なのは、日本をダメにする財務省を批判する時で、今も石破氏批判の向こうには財務省の姿が見えます。

 貴重なスペースを使い、氏の意見を息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に紹介しているのは、石破氏を叩く氏に全面的賛同をしているからでありません。

 岸田、麻生、茂木各氏の名前が出ましたが、3氏はどちらかと言えば「財政健全派」の政治家です。省略しましたが、高橋氏が次期総裁候補として名前を挙げているのは、高市氏とコバホーク (  小林鷹之 ) 氏です。

 小林氏は元財務官僚、慎重な高市氏は一度も厳しい財務省批判をしたことがありません。

 つまり「ねこ庭」が伝えたかったのは高橋氏の意見と同時に、依然として存在している「財務省の陰」でした。

 予算案が成立した後、実際の政局がどうなるのか予測はつきませんが、高橋氏の意見は石破内閣辞任説です。

 次回はこのまま居座り続けるのでないかという、常念氏の意見を紹介します。楽しいことは何もありませんので、気になる方だけお越しください。

  〈 上念氏の意見 〉

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