『最後の殿様』の書評を綴っている間にも、「中国船による尖閣の領海侵犯」、「中国魚船による大和堆の密猟」、「武漢コロナ対策」などなど、相変わらず難題が続いていました。
6月26日に、「陛下を政治に巻き込んではならない。」という表題でブログでを書き、共同通信社のネットニュースを転記しました。
〈 6月24日 共同通信ニュース 〉
「宮内庁の西村泰彦長官は、24日の定例記者会見で、東京五輪・パラリンピックへの天皇陛下の受け止めについて、「陛下は、現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を、大変心配されている。」「国民に不安の声がある中で、開催が感染拡大につながらないか、懸念されていると拝察している」と述べた。」
この件は終わったものと考えていましたので、篠原常一郎氏の7月17日の通信ライブのタイトルが、「西村長官 " 拝察発言 " 騒動の裏側」とあるのを見て、意外感を覚えました。
「陛下のお言葉を聞いた西村長官は、杉田和博官房副長官と相談の上で、発言をしていました。」「騒ぎが大きくなったため、杉田官房副長官へ問題が波及しないよう、」「西村長官の個人的見解として、落着させたのです。」
篠原氏の説明で私が驚いたのは、次の部分でした。
・ 西村氏が聞いた陛下のお言葉とは、「高輪のご意向」だった。「高輪のご意向」とは、上皇陛下と美智子様のご意向をさす。
・ この情報は、宮内庁関係ジャーナリストの情報から得た。
「陛下の発言」を、天皇陛下のご発言と思い込み、6月26日のブログを書きましたが、確かに、「陛下」と言えば上皇陛下や美智子様のことも含みます。篠原氏の説明によりますと、「高輪のご意向」を聞いた上は、そのままにすることもできず、西村氏が杉田氏に相談したのだと言います。
上皇陛下は天皇ご在位の時も、美智子様のご意向を第一とされ、ことを決めておられました。お二人が「開かれた皇室」を望まれていましたので、女性週刊誌やネットなどを読めば、大抵のことは知ることができました。
「災害被災地へのご訪問」と「戦地への慰霊とご訪問」は、美智子様の発案だったと言いますし、ほかにも次のようなご意向が漏れ伝わっています。
・皇太子殿下を皇位へつけるための、陛下のご譲位 (政府無視・憲法逸脱行為)
・NHKを通じての、ご譲位説明のための「お言葉」報道 (政府無視・憲法逸脱行為)
・愛子天皇実現へのご意向 皇室典範改正時の付帯事項 (政府無視・憲法逸脱行為)
これは皇室の安泰を揺るがせ、皇室崩壊につながる美智子様の「ご意向」ですが、今回の「拝察発言」の情報が事実なら、美智子様は私とっては「国難のお方」となります。
「天皇陛下を超えて、"高輪のご意向" が宮内庁や政府を動かすとしたら、」「日本の中心が、二つあることになるのでしょうか。」・・正確な言葉を忘れましたが、篠原氏がそんな意味のことを述べていました。
美智子様がご意志を公にされれば、天皇陛下は従うしかなくなります。天皇陛下と上皇陛下はどちらが上なのかと、やがてそんなつまらない議論がまた国民の間に生じてきますが、これは反日左翼勢力が望んでいる「皇室の乱れ」と、「権威の失墜」に繋がります。
杉田副官房長官は、「女系天皇」「女性宮家」に関する強い反対論者であるため、西村長官は記者会見での発言が、杉田氏に及ばないよう庇ったのだと言います。しかしここまで情報がリークされれば、杉田氏の責任問題が生じます。美智子様は、邪魔な杉田氏を辞任させることを狙い、裏話をリークさせたのかと、本意がそこになくても、結果としてそうなります。
「この皇室ジャーナリストという人は、本当に皇室を大切に考えている人なのでしょうか。」「宮内庁関係者しか知り得ない情報を、なんのために拡散するのでしょう。」
「開かれた皇室」を作るため、このジャーナリストが協力しているつもりだとしたら、「とんでもない害虫」です。必要もない皇室動画がネットに溢れていますが、行き過ぎた情報発信は、日本の根幹を腐らせます。美智子様も第一線を退かれたのですから、そろそろ天皇陛下の足を引っ張ることを、お辞めになってはいかがなのでしょうか。