画像は、いさぜんさんのブログより拝借いたしました(汗)。
東鳴子の街並みには特有の「活気のなさ」が漂っています。けして悪い意味ではなく、なんというか、ゆるい。となりの鳴子とはまったく違う空気。おとなりの鳴子もまた昭和の温泉町の空気が横溢しており、味わい深いわけですが、とにかくそれぞれが独特。風情のある建築物や、温泉街につきもののせせらぎなどもなく、統一感もこれといってなし。あるのは豊富な湯量と一連のボロ宿(失礼)。さらにここのボロ加減はすげーわ。と思い感心していると、とっくに廃業済みだったりいたします(脱力)。
が、それらすべての要素が、この東鳴子を訪れるものを落ち着かせてくれるのもまた事実。飲食店もあるにはあるのですが、やる気なさそう~。ですから、こちらも寄らずにすむ、というわけ。なにもかもが、静かに湯治を楽しむのにはうってつけなわけです。おまけに街外れにはコンビニや食品も扱う大型ドラッグストアーもあって、ごく一般的な日常生活に必要なものは徒歩で調達できる仕組み。
だいたい、いまどき湯治だなんだといったって、普段の生活習慣なんてそうそう変えられないものです。農民の家(鳴子いちの大規模温浴施設)に、冬季の数ヶ月入り浸って湯治をしているぢいぢゃんばあちゃんだって、カップ麺大好きですからね(きつぱり)。
夕暮れ前には夕食の支度が静かに始まり、各部屋を作品が行ったり来たりするのが大体午後5時頃。それからみなさまお風呂に入って、お腹を空かせて、夕餉を囲むのが午後5時30分頃。
こんかいは、私が持ち込んだシャラン産の窒息鴨のロースト(赤ワインソースですぜ)や宮崎牛のサーロインなどでたまげていただきますたともさ(爆)。
そうして一応盛り上がるかに見せておいて、午後7時には館内はシーンと静まりかえってしまいます(驚愕)。
最初はあまりの夜の長さにガクゼンとなったものですが、なに2日も暮らせば、こういうものだ、ということで慣れてしまいます。こちらもみなさまに習い、8時には就寝か、となるのですからたまりません(爆)。
いさぜんさんのキャパは大まかに言って、50名以上は常にあるはずなのですが、私の滞在中には5名内外で推移しておりましたから、館内はキホン静か。
混浴のお風呂や、それぞれのお風呂もほとんど貸し切りで浸かっていましたが、こりゃあ非常に贅沢なキブンです。たまに混浴風呂でお客様とであって、会話を始めはするのですが、反響するほかに、東北弁が難解でなかなか理解できないために聞き手に回るしかないのが残念。話してみたら、従業員のおばちゃんだったりして、さらに笑えたりする。こうして、夜が更けてゆくのですた。
温泉ののちビール、さらにヌコ(爆)。このサイクルを午前中からまあ4、5回は繰り返したでしょうか。うう~、ニンゲンだめになりそ(とっくでしょう)。