嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

イタ車はこんなものですよ 第22話 お仕立て直し

2004-09-26 08:30:59 | 
オーナが変わることでクルマには様々な影響が及ぶ。頭で理解はしているつもりでもこれがナカナカ、である。
ドライビングスタイルが違うのはもちろん、体重、様々なクセ、なによりも使う環境も違ってくる。まずはトクイチオートのIさんに乗っていただく。Iさんのドライビングは徹底してゆっくりと丁寧である。
シフトダウンもアップもけっして急がない、的確である。ペダルワークもゆっくりである。それでいて無駄がない。医者の触診によく似ている。降りてからメカニックさんに5つばかり指示が飛ぶ(´・ω・`)
「おかべさんの体重は何キロだったかいねえ?」「60です」「Aさんは100くらいあったねえ」「ぎゃはは~、さいきんおやせになったらしいですよ」…世間ばなしだと思っていたらそうではなかった。分析によればフロントのグリップが不足。体重差によるものらしい。…どうりでフロントがまきこみ加減の楽しい姿勢が出ると思った。この車高調整、なんとフロントのみ4ミリ下げ(@_@)ミリですよ、ミリ!…車高、センチ単位でいぢってるそこのあなた!それ、サスセッティングでもなんでもないですからぁ~(血叫)。ヤングオートさんとおんなじですからァ~、ザンネン(爆)!!このほかにアライメント、4輪の車高調整、エンジン調整などひとおりが4日ほどの間に施された。オイルの番手もなんと変更(@_@)。Aさんとわたすでは常用速度域が違うからだそうだ(T_T)なんと30W60に変更。こんなオイル、聞いたことない。バーダルと共同開発のピュアなレーシングオイルにいろいろと混ぜものをして使うらしい。添加剤もトーゼンのように変更されてる!
この添加剤、最近ぢゃバーダルに逆供給されてるともきいた(@_@)
先日の仙台ドライブでモンダイになったアンダーカバーボルトもステンレス製の対策品(あったのかい~)に交換された。
トヨタプリティから買った130円のボルトは記念にとっておいた(´・ω・`)

ところでこのアンダーカバー、964から装着が始まった一種の空力パーツであるが、実は冷却にも大きな影響を及ぼしている。エンジンからのオイル漏れが始まった(現在市場に流通中の964には非常に多い)といって、エンジン全体を覆うこのカバーを取り払ってしまう人がいる。オイル漏れをエンジンルームの熱のせいだと早合点し、ならば、と下側のカバーをそっくり取り払ってしまうわけだ。どうなるか。ご存知のように空冷エンジンとはいってもカナリの割合で、オイルに冷却を頼っている。がしかし冷却用にあの特徴的なファンから吸って、エンジンルーム下に吹きぬけさせる空気の容積は毎分2000リットル超といわれている。カバーを撤去することでこの大量の空気の流れがイッキに乱れる。補機類を含むエンジンルーム内各パーツの形状もアンダーカバー有りに合わせて徹底的に最適化されている。それらがカバ取り去るだけでまったく意味をなさなくなる。結果オイルだだ漏れ、本当のハナシだ。

さあて、お仕立て直し、その結果。走り始める…なんか違う、なんだ?トルク?オト?…わからん(´・ω・`)
トクイチさん名物「成長する整備」を実感する旅の始まりであった。300キロの間になにが起きるのか…
(第23話につづく)


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