嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

更新矢継ぎ早w履き道楽2023 キングオブローファーへの道−3 王様がいよいよお出ましになるw

2023-02-20 16:50:31 | 履き道楽

どどーん、みなさま、すごいでしょう(ジマンご容赦)。到着直後のキング様です。

Mカリ掲載の画像の印象よりも、実際はよほど程度がよろしく、ソールもまだまだ柔らかい印象です。ツヤはイマイチな感じで、お手入れの余地がちゃんと残されておりますw。

ラッカーではなく、グレージングと呼ぶ仕上げなので、手持ちの専用クリームを使って育ててゆく愉しみがたっぷり残されております。

ミガキに入る前に、コバと呼ばれるソールのエッジ部分の色ハゲを補修します。ウエルトクリームという呼び名ですけれど、これやると靴の印象がシャキッとなります。

上が仕上がりの状態ですね。ズリッと指が滑ったりして、インキを本体に塗っちゃうとその時点で全損となりますから要注意w。

さらにソールを濡らしたペーパータオルで軽く洗ったのちに「靴底専用のクリーム」でお手入れします。この次元はプロでもやらないことでしょうw。

靴クリームなどの油脂類を含まない、私のお手入れキット。箱の上に乗ってるブラシと3種類の薬剤が今回つかう爬虫類専用クリームです。30年もやってるうちに3種類もため込んでしまいましたw。

山のように揃えちゃって、どんだけ手入れしてんだ、と思われるでしょうけれど、出動は年に数回のみっす(ほんとう)。こんかいのような中古靴を買った時にこそ真価を発揮する相棒でございますw。

WESTON180クロコダイルは、軽くブラッシングしただけなのにすでにここまで光っちゃってるしw。

中古靴のリセットをする場合では普通の表革、カーフなどで作られている靴でしたら、それこそ丸洗いにかけてすっぴんにするダイタンなやり方が使えるのですが、爬虫類はシミが怖いので不可能。

水辺に住む動物なのですから、水との相性は良いのではと思っていたのですが、仕上げ方法との兼ね合いで全損となるケースがありますから要注意です。

でも、今回の個体はそんなヘビーなクリーニングの必要は感じないレベルです。このままでも全然おっけい。足を入れてみますと、若干きつめに感じられます。

同サイズの紺の一足との比較でこう感じられる、ということは、ナラシが終了していない証拠です。比較的新しい個体なのもわかります。踵やソールもオリジナルのままですし、内装もキレイ。

靴がきつい、というときはソールの沈み込みを待てば良いのです。つまり、履いて歩くこと。靴の底面にはコルクが敷き詰めてあって、そいつが足の形に沈み込んでフィットにつなげるのです。

全体重をかけて歩くうちにそれこそ半サイズ程度は大きくなります。今回買ったこの一足は、ジャストフィットまでにおおまかに言ってあと1、2年かかるでしょうw。伸び代というわけですねw。この辺りにもまだ楽しみが残されていることになります。

私の靴ブラシはすべて獣毛。長年使い込んで、ロウをたっぷりまとっておりますから、クリーム塗るまえに軽くブラッシングするだけでツヤが出ちゃう、それくらいなもんです、いやほんと。

ロウと溶剤のブレンドで作られた爬虫類専用クリームを微量づつ「指で」塗り込みながら至福のひと時が過ぎてゆきますw。

3、4回くりかえすうちにパターンの間に入り込んだロウが掻き出されてきて、下から本来のパターンが浮き上がってきます。クロコ独特の、ものすごい迫力です。

このままずっと繰り返して塗り込みたいのは山々ですけれど、ムダ(爆)。光りまくるのは良いのですが、歩いた瞬間にヒビが入ってしまいますから、高価なクリームの無駄使いとなります。

鏡面ミガキも同様です。ワックスの無駄なので、やめておきましょう(個人の感想にすぎません)。

というわけで、プリンスも寝ちゃったし、そろそろ私も仕上げと参りましょう(爆)。ナラシ途上にある個体をお安く買えて、今回は本当にラッキーでした。出品者様、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。大切にしますねw。

末長く付き合えそうな相棒が手元にやってきて本当にシヤワセなことでございます。


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