80年代半ばにブリトラブーム、というのがあった。ブリトラ、すなわちブリティッシュトラディショナル。
雑誌ポパイが火をつけた80年代初頭のアイビーブームが成熟してこのブリトラが生まれた、っつうか定着したというのがルーツだと理解しているがどうだろう。アイビーはかたち、ブリトラはさらに質の追求であった、と思う。
ブリトラの美点はなんといっても最初からクラシックな点である。つまりは完成形。変わりようがない点がステキなんである。それこそがメンズファッションの王道。色や全体に影響が出ないディテールで遊ぶことはあっても、1年後にはすでに着られない、そもそも着ていても機能的でない、などという投資の甲斐がないファッションはイタリヤンにでも任せておけばよろしい、というスタンスは崩れない。現にいまだに当時のものをどこへ着ていっても違和感を感じるどころか改めて見直すことが多い。
ここ最近でこそダンヒルやバーバリなんかがミョーに細みなスーツ発表したりしてて、どうしちゃったの、状態であるがどうしてどうして、売り場に赴いてみれば従来のフツーの形の商品が並んでいる。一部の新しいもの好き、っつうか流行追い求め系な方々向け(完全意味明瞭)なラインのみがザッシなどにとりあげられて目立っているだけなのである。つうかスーツにブーム、なんつうの自体が可笑しくはないか?
さてそんな20年以上も前のブームのさなか、ラルフローレンをはじめ、何人ものデザイナーさんが日本上陸を果たしたんだが、そのなかにアランフラッサーという人がいた。それこそハットから靴まで。当時はオンワード樫山がライセンス取得をして売り場に並べていたのだが、なかにはNYやロンドンからのインポートものなんかもザクザクあって、困り者であった(爆)。極太のカラフルなサスペンダーやちゃんと花が刺せるようにラペルに開いたフラワーホールなどのディテールに惚れまくり、買いあさったもんだ。ブレザー一着の値段がちょうどPOLOのそれとバッティングしたのをよく覚えている。今日の午後、ふと月末恒例の立ち読み大会(完全意味明瞭)に出かけた折に手に取ったGentryという雑誌にフラッサー氏が特集されていた。思わず懐かしくなり精読(爆)してしまった。だいぶ太られたようで裕福さが垣間見えるが、かつてのエレガンスはどこへやら・・・が逆にさりげなさが漂ってなんともいえない風情であった。ううむ、懐かしいぞ!昔話、ご容赦!
ただヒネクレ者のため、エイボンハウスとかアクアスキュータム等を愛用してました。
ボタン式のサスペンダー、アームガーターも定番でしたね。
ボタン式のサスペンダー、ト○レの個室使用時困るんですよね。特に冬なんか、コート脱いで、上着脱いでと、個室が試着室状態だったことを思い出しました(笑)
体型が思いっきり変わったので、もう着れません...
>体型が思いっきり変わったので、もう着れません...
くれませんか(爆)
マイケルダグラス、圧倒的でしたね!ホリエモンもなさけないニット着て小太りさらしてないで、せっかくの大勝負なんだからスーツで印象付ければ人気出るのにねえ・・・ってそいうモンダイでわない?(爆死)
ところでつい先日、フラッサーのダブル6Bの下ひとつがけのスーツを引っ張り出して着てみたのですが、愕然・・・ゴージが低く、ボタン全体の位置も前下がりでとてもぢゃないけれど着られなくなっておりました。
クラシックといいつつ、そこはやはりデザイナーブランド、時代の流行はしっかり取り入れていたのだなあ、といまさらながらに気がつきました。
さいきんではもう少し遡ってドレーパーズベンチにハマっております(爆)って、もうつぶれてしまいましたね・・・(寂)