だらだら日記goo編

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老人介護とエロス

2005-01-27 23:16:47 | 本と雑誌
という本を帰りがけに買う。
芹沢俊介さんと三好春樹さんという人との共著だ。
雲母書房、聞かない出版社だ。
介護の本など山とあるが、この本を買おうと思ったのは親鸞が引用されていたから。
親鸞というとビハーラ運動との関係の本も出ている、まあ何にしても日本人になじみやすい。
で、芹沢さんは人生を「ある=being」から「する=doing」、そしてまた「ある」へと還るものとしてとらえているようだ。
で、親鸞が出てくるのは「歎異抄」の第九段、浄土に行きたいと思う気持ちがしない、煩悩のせいだというところ。
ここを芹沢さんは、「「する」から「ある」への途上で迷っている」人間、「する」に価値観の基盤がある人間の本質をついたものと見ている。なかなか面白い。
先に僕が母をかわいらしく思えたというのも、すでに母がこの世に執着を断って「ある」の世界に遊んでいるからかもしれない。
どうでもいいが「黄落」という小説がある。三世代にわたる介護を描いた小説だ。テレビドラマにもなった。
で、その続編が放送されるらしい。菊池麻衣子さんが出るらしい。楽しみだ。


4 コメント

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その・・ドラマの詳細がわかったら・・私にも教え... (rudo)
2005-01-28 17:29:22
その・・ドラマの詳細がわかったら・・私にも教えてください。
時間に余裕があれば是非みたいです。

小説はもしかしたら読んだかも知れない・・
あれこれ濫読するので すぐ忘れちゃうんですよね・・

今回の紹介の本のような感じのものは あまりみないんですが・・
こういう本は自分で読むより解説してもらったほうがわかりやすいので・・(///ω///)

「浄土に行きたいと思う気持ちがしない、煩悩のせいだ」このセリフ・・すごいですね・・なんだかすごく すっぽり当てはまる感じがします。 うちの父も母も・・もう年だ もうすぐ死ぬんだから・・
早く死にたいよ・・とかよくいってましたけどね・・
聞くたび腹がたったものです。・・
根底に死にたくない・・が見え隠れするのが無性に意地汚く
醜く感じたんだと思います。

もういつ死んでもいい といいながら 健康法とか身体に悪いから
これは食べないとか・・やたらと試して見たり・・

このセリフは 本当に人間の思いを良くあらわしてますよね・・
びっくりしました。

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こんばんは。 (oki)
2005-01-28 23:21:57
こんばんは。
親鸞の人間観察はすごいですよね。
うちの母はあと二三年生きるつもりらしい/笑。
人間どうしても執着から離れられないですよね。
でテレビは2/27,20:15からテレビ東京のようです。
ビデオに録画したらどうです。
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黄落・・以前読みました。夫婦で介護をする話でし... (yuko)
2005-01-30 22:49:56
黄落・・以前読みました。夫婦で介護をする話でしたよね。なんだか今後の自分を暗示しているようで身につまされました。

1月始めに秋田県立近代美術館へ行きました。
横手にありました。
大雪の日で新幹線や在来線を乗り継いで往復5時間以上かけていったかいがありました。秋田県人の画家の作品をたくさん見ました。期待の福田豊四郎は戦地の作品「叢林」以外殆どありませんでしたが、伊藤博次や小松均「春の雄物川」がよかったです。

次はもう少し南下しようと思っています。
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yukoさんこんばんは。 (oki)
2005-01-30 23:30:08
yukoさんこんばんは。
秋田まで往復5時間ですか、すごいですね。
東京からだと箱根の美術館に行くような感覚でしょうか。
やはり絵は本物を観ないとわからないですよね。
カタログの色あせた写真で見てもなにもわからない。
僕ももっと遠出したいけど事情がいろいろー。
寒いですからね、南へぜひ。
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