保釈から一年

経ちました。
あっという間だなあという感慨に浸る。
しかし、拘置所に長く居て、あんなところ、二度と行きたくない。という想いが強く、また、収監まじかかと思うと、じゃあ、自殺を試みれば、誰の責任になるのか。とか、ついつい考えちゃう。
立川拘置所は厳しいみたいで、当然、他の部屋の人と話してはいけない。
罪障隠滅に繋がるから、本に書き込みをしてもいけない。ノートに書かないといけず、ノートも、良からぬ事を書いてないか検査がある。
夜は夜で、6時に仮就寝といい、寝てもいい。で、朝の7時、休日は、7時半まで寝ていないといけない。
拷問だ。
夜は、巡回の職員が少ないから、問題が起きると困るためだろうが、勝手に起きて、掃除とかすると注意される。
僕は、「自閉症スペクトラム障害」ということを知っていたのか、「部長」つまり、看守部長さんがいる階で過ごした。言われれば、きちんとその通りにやるから、看守部長、つまり、国家公務員2種の資格がある優秀な人に教えられて良かった。
しかし中には訳の分からない収容者もいて、収容者は、番号で呼ばれるが、一ヶ月経っても、自分の番号を覚えられない。
こんな人が、裁判で、ロクな事を述べられないのは当然だから、どうなったろう。
一年何カ月も収容されて、いきなり保釈。
外の世界の事が分からないから、突然外に出されて途方にくれたけど、何とか一年経った。
さてさて、自由なうちに、なるべく好きな事をやりたい。