だらだら日記goo編

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近いのか遠いのか

2010-04-22 23:43:38 | インポート
読売ファミリーサークルの招待券で、平塚市美術館、長谷川りん二郎に行った。
平塚というと東海道本線だ、うちからだといささか遠いイメージがある。
しかし美術館ホームページを見ると小田急伊勢原や本厚木からバスが出ているという。
とりあえず本厚木からバスで行った、所要時間約30分で、バスの運賃440円ぐらいと記憶している。
初めて訪れた平塚市美術館は図書館や博物館が併設されていて、きわめてモダンで、風光明媚な建物だった。
展示室は二つに分かれていて、長谷川の企画展と新収蔵品展が開かれていた。
長谷川を見いだしたのはあの洲之内だという。
洲之内に見出されなければ、歴史に名前を刻まなかったかもしれない。
長谷川の特徴は、何気ない風景や事物を描いてもそこには徹底した現場主義と細部へのこだわりが存在する。
長谷川の代表作は、チラシにもなり、また図録表紙を飾る、猫1966,だろうが、そこには猫の髭は片方しか描かれていない。
アイスクリームもよく描く長谷川だが、必ずアイスクリームにはICEの文字をいれ、スプーンをアイスの上におくと妙なこだわりを感じる。
しかし愛猫はタローというそうだが、タローの履歴書なる文章には笑ってしまう。
本籍地はエジプト国スフィンクス神殿で、職業は睡眠研究株式会社社長とかいろいろ書く。
それはともかく、長谷川という画家は実物が目の前にないと絵が描けないのだ。
記憶に残してということがどうしてもできないらしい。
それは洲之内の言うようにこの人の律儀さ、潔癖さだろうか。
ともあれ面白い画家がいたものだ。平塚まで遠いのか近いのかみに行った甲斐があった。
長谷川の画文集は一般書籍として発売されています。