今日は横須賀の記念日で、美術館は無料だということだ。
それなのに招待券を持ってのこのこ出かけた僕は損した気分だ。
東京湾を臨むロケーションがすっかり気に入った横須賀美術館は、芥川沙織の回顧展だ。芥川也寸志の妻だった人だ。
初期のこの人の自画像をみるとピカソの影響が色濃い。
しかし線で人物を表現する一連の女を描いた絵はユニークで、強く訴える。
それから彼女は日本神話の世界へと移る。
読んでいた本の影響ともメキシコ壁画運動への関心ともいわれりが、「古事記より」二点は13メートル6メートルの大作だ。
イザナギの物語とアマテラスの物語をそれぞれ表現したという。
メキシコ壁画といえば岡本太郎だ、太郎に二科会に推挙してもらったという。
しかし彼女の作風は芥川と離婚し、渡米、間所氏と再婚するとすっかり変わりアブストラクトになる。
人びとは驚いたろうが、それからわずか42歳で、なくなってしまう。
おそらく彼女の不幸は芥川という有名人の妻であったことにあるのではないか。
世間は好奇心から彼女の絵をみようとする、芥川婦人という形容がついて回るーもっと生きていれば、どんな絵を
描いたことかー。
さて横須賀美術館は常設も充実している。
全部で130点あまりが並ぶが、朝井閑右衛門記念室やら、フォトポリマーを利用した藤田修の特集、市川美幸という現代作家の特集が面白い。
さらに谷内六郎館もある。
週刊新潮の表紙絵、今回は1967年だ。
谷内の言葉を読むと、あくまでこの画家が子どもの目線に立っていたことがわかる。
海を眺めつつアート鑑賞、損した気分なんていうのはやはりやめよう。
それなのに招待券を持ってのこのこ出かけた僕は損した気分だ。
東京湾を臨むロケーションがすっかり気に入った横須賀美術館は、芥川沙織の回顧展だ。芥川也寸志の妻だった人だ。
初期のこの人の自画像をみるとピカソの影響が色濃い。
しかし線で人物を表現する一連の女を描いた絵はユニークで、強く訴える。
それから彼女は日本神話の世界へと移る。
読んでいた本の影響ともメキシコ壁画運動への関心ともいわれりが、「古事記より」二点は13メートル6メートルの大作だ。
イザナギの物語とアマテラスの物語をそれぞれ表現したという。
メキシコ壁画といえば岡本太郎だ、太郎に二科会に推挙してもらったという。
しかし彼女の作風は芥川と離婚し、渡米、間所氏と再婚するとすっかり変わりアブストラクトになる。
人びとは驚いたろうが、それからわずか42歳で、なくなってしまう。
おそらく彼女の不幸は芥川という有名人の妻であったことにあるのではないか。
世間は好奇心から彼女の絵をみようとする、芥川婦人という形容がついて回るーもっと生きていれば、どんな絵を
描いたことかー。
さて横須賀美術館は常設も充実している。
全部で130点あまりが並ぶが、朝井閑右衛門記念室やら、フォトポリマーを利用した藤田修の特集、市川美幸という現代作家の特集が面白い。
さらに谷内六郎館もある。
週刊新潮の表紙絵、今回は1967年だ。
谷内の言葉を読むと、あくまでこの画家が子どもの目線に立っていたことがわかる。
海を眺めつつアート鑑賞、損した気分なんていうのはやはりやめよう。