旧暦は5/28日、両国の川開きだ、花火が盛大にうちあがり、江戸っ子たちは夏を実感する!
その模様を葛飾北斎が、歌川国貞が、歌川広重が浮世絵にする。
船が出て、両国橋は人であふれかえっているー今も昔も同じだ。
三井記念美術館は「NIPPONの夏」に行ってきた。
着物も展示されている、衣替えの5/5-8/31は帷子や単衣を着用したというが夏の着物にあえて秋草や雪景色を配して涼を求めたという。
「蝶」が描かれているものも、蝶は本来春のモティーフだが秋に活動するものもいるとか。
涼を求めるといえば水辺だ、ここで円山応挙の滝の絵がでてくる。
何でも応挙の瀧の絵といえば庇護者であった円満院祐常という人が明和九年に描かせた絵がすさまじいというが出品されない、一度観てみたい!
工芸品もいろいろ出ている、「ギヤマン」大変な人気の輸入カットガラスだ、それを目指して江戸後期から切子の制作も始まる。
しかし何といっても今回一番面白かったのは歌麿の浮世絵「ホッピンを吹く娘」でおなじみのホッピンが出ていたこと、こんな玩具もあったんだなあ。
暑いと言えば風呂にでも入るか。
歌麿の「寒泉浴図」はふろおけに入ろうとする女を後ろ向きに描いている、つまり女の尻を見せている、こんな作品は珍しい。
祇園井徳という画家は初めて知った、京都で活躍したようだが画系は明らかでない、何かと話題の板橋区立美術館の所蔵。
東博の「対決」でも出ていた長沢芦雪「月夜竹にこうもり図」で締めくくり、芦雪らしさが見事。
あちこちの美術館からよく集めたものよ、展示変えがあるので機会があったら再訪したい。