まるでマイセンやセーブルの趣のある陶磁器を眺めて本当に惚れ惚れした。
これらが食器だという、アメリカに大量輸出されたという、本当に食用に使われたのだろうか?
オールド・ノリタケー食器メーカーが名古屋に近い則武の地に作られたのでそう呼ばれるという。
そごう美術館は「ノリタケデザイン百年の歴史」、朝日の主催だ。
はじめは日本風な絵付けをしていたが、アメリカ輸出ということで「ドレスデン風」と呼ばれる洋画風絵付けになったという。
絵付けは転写機を利用することも多かったというが、手書きよりも高価だったとか!
しかし純白に焼き上げるのは難しくディナーセットはなかなか作れなかったという。
それができたのは1913「SEDAN」だ、その本物には中央に紙が張られている。
時代は下ってアールデコの時代、「ノリタケ・アール・デコ」はラスター彩を使う。
それにしてもディナーセットが作られるようになってからノリタケは五千ものディナーセットを作ったというが、そこから選ばれた108の陶器をずらっと展示したコーナーは圧巻だ!
目も心も豊かになる展覧会だ。