去年の6月に庭の野ばらの葉についた「虫こぶ」のその後についてのご報告です。
「バラハタマバチ」という蜂の幼虫がこの中に入っています。
「バラハ」、「タマバチ」と読むと良いのでしょうか?
バラの葉に奇生して玉状の虫こぶを作るのでこの名がついているようです。
他にも「××タマバチ」という種類が居るようです。
話がそれてしまいました。
これが昨年採取したばかりの6月11日時点の「虫こぶ」です。↓
その後の経過を見ようと、秋くらいに何個かの玉を切り裂いて中を見てみました。
子ども達と恐る恐る中を覗いてみると、長さ1mm~1.5mm位の幼虫が中に居ました。
幼虫はこの玉の中で、暑さや寒さ、乾燥、食料不足から守られて春くらいには成虫になるだろうと、想像していました。
しかし、その後彼らの存在をすっかり忘れていました。
4月末に急に思い出し、残っている玉を観察してみました。
10個くらいある内の1つに、直径1mm弱の穴が空いていました。
中を割ってみると、おがくずのようなカスがあるだけでした。
続いて、穴の空いていない玉も慎重に輪切りしてみました。
中からは成虫(?)になった蜂の死骸が出てきました。
他のいくつかも割ってみましたが、どれにもみな成虫の死骸が入っていました。
去年の写真を見ると15個の玉を採っているので、その中の1固体だけがかろうじて玉を割って外に出てきたのかもしれません。
でも、玉から這い出てきた個体にしても、学び舎の玄関からうまく脱出できたかどうかはわかりません。
自然界で子孫を残していくことの大変さを目の当たりにさせられたような気がしました。
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