「森の学舎」の日々のできごと

学習塾「森の学舎」の日々のできごとや、“おかさん”の感じたことなどをつづっていきます。

失敗は成功のもと。(過冷却)

2007-08-10 12:56:42 | Weblog
             
           マイナス5℃くらいになっています。↑

今年の夏休みの自由研究の課題として中学2年生に「過冷却」実験を勧めました。簡単に行くはずはないとわかっていたのですが、自分では何も準備をせずに資料だけを渡しました。そうしたら、さっそく家で実験をし、その何回か実験をした結果を報告に来てくれました。案の定どれもうまく行かなかったようです。

色々話を聞いていくと、「なるほどなるほど」うまく行かない原因が何となく浮かびます。そこで、気付いたことを話して、中2生に投げ返します。しかし、やはりいっこうにうまく行きません。

“おかさん”は“おかさん”でこっそり実験をしてみたものの、やはり駄目です。冷凍庫を使う方式と、氷+食塩とを使う2つの方式を試みました。しかし、両方とも3回ずつやって3回とも失敗に終わりました。でも、失敗を重ねるうちに何となく原因のようなものが見えてきました。そこで、昨日午前中に来た小学生と実験をしてみました。塩+氷の入った器の真ん中に、水の入ったコップを入れ、30分くらい置きました。果たして、コップの中の水はマイナスになりました。でも一部分だけ凍ってしまっている部分が出てしまいました。失敗でした。

             


大量の氷を使ったのにもったいないと思ったのと、「コップの水を周り全体からムラなく冷やさなくてはならない」のに、氷方式だとどうしても氷がコップに接している部分と空間が開いてしまっている部分が出ます。そこで、氷とコップの間に水を追加し、ムラなくコップを冷やせるようにしました。

おかげさまで、この方式が効を奏したようで写真のように、コップの中に入れた冷凍庫の霜の塊を格に「過冷却水」が瞬時に凍りました。そして、このことをすぐさま、中2生に伝え実験に使う温度計なども手渡しました。

そんな彼が、今日勉強のため訪れ、試した結果を報告してくれました。完璧ではなかったようですが、できた「過冷却水」を皿に注いだら、少しだけ氷の塊になったそうです。私のやった、コップの水の中に氷の破片を入れるのではなく、さらに難しいことにチャレンジしてくれたようです。

ということで、2人の「過冷却」に関する自由研究は、まだまだ続きそうです。
コメント
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