「森の学舎」の日々のできごと

学習塾「森の学舎」の日々のできごとや、“おかさん”の感じたことなどをつづっていきます。

お風呂で「奥の細道」を読む

2006-10-16 12:40:04 | Weblog
お風呂の湯に浸かりながら本を読むのが習慣になっています。毎日、何らかの本を持って入るのであるが、たまたま、昨日は読む本が底をついてしまいました。そこで、昔読んだ本を読み返してみようと、本棚を確認すると、私の奥さんが所有していた「奥の細道」が出てきたので、それを読んでみることにしました。

中学の時に一番最初の部分だけ(月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり。)を教わったことがある「奥の細道」でしたが、その中身はほとんど知りませんでした。読む前までは、芭蕉の俳句ばかりがたくさん書かれているのだとばかり思っていました。しかし、読んでみると、芭蕉が曾良というものと一緒に旅をした、紀行文であることがわかりました。(何とそんなことも良くは知らなかったのです。お恥ずかしい。)

土地土地での人とのふれあい、自然の風景との出会い、そしてその時の気持ちなどが、淡々とかかれていました。そして、そうした旅で感じたことを、俳句という形で、その時々に残しています。歩くこと、知らない土地を訪れることが好きな私には、感ずるところが多くあり愉しく読めました。(まだ、十一 那須野(そのニ)真でですが・・・。)

中学の時、古文なんてあまり好きではありませんでしたが、その当時、無理やりにでも教わったことが、今こんな形で役に立っています。無理やりに教わったことの中には、私の中で無駄に終わったものも多いけれども、中学や高校時代には雑多でもたくさんの知識を入れておいた方が、“いろいろな可能性の芽を仕込んでおく”という意味で良いなと、「奥の細道」を読みながら、そう思いました。
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