市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

東邦亜鉛の重金属土染問題を討議する4月29日地元集会への市職員出席を禁じた岡田市長の企業忠誠心(その1)

2012-07-10 22:54:00 | 東邦亜鉛カドミウム公害問題
■明後日の7月12日から9月5日まで夏場約2ヶ月間、節電の為安中製錬所の操業を停止する東邦亜鉛ですが、地元北野殿在住の岡田市長との長年にわたる癒着ぶりは、いまや人目を憚ることなく、ますます密着度を高めています。これが第三者に迷惑がかからなければ無視できるのですが、東邦亜鉛安中製錬所のカドミ公害が全国的に有名になってから半世紀が経過しようとしているのに、いまだに、安中製錬所周辺の畑地の汚染土壌対策は未着手のままです。

 一刻も早く汚染除去を願う周辺住民の悲願の気持ちをよそに、東邦亜鉛にゴマをすって、対策をこれまでも、そしてこれからも先送りしようとする岡田市長は、とうとう、群馬県職員らを交えてこの問題について平成24年4月29日に北野殿公会堂で開催された出前講座に、自分自身はもとより、安中市職員を一人たりとも出席させませんでした。


東邦亜鉛の小名浜工場から亜鉛焼鉱を毎日輸送しているタンク貨車(タキ1200型:2011年日本車輌製、車輌全長11.3m、自重16t、搭載荷重40.3t)。6月28日安中駅構内で撮影。東邦亜鉛の7月12日からの夏場操業休止のため、いち早く7月9日から既に運行を休止中。
 安中市職員が欠席したまま開催された、「北野殿地区の土地改良の現状について」と題する群馬県職員を交えた地元住民らの集会では、次のとおりさまざまな意見が出ました。群馬県の職員でさえも首を傾げる安中市の不参加対応は、北野殿の住民らに対して、市行政への不信感を一層醸成したようです。

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出前講座「北野殿地区の土地改良の現状について」

日時:平成24年4月29日(日)午後1時30分~午後3時12分
場所;北野殿公会堂(岩野谷第4区)
参加者:約30名
<次第>
  司会 対策委員会 大塚文吉
1 開会 区長代理 前川澄夫
2 区長挨拶 戸塚勝彦
3 県会議員・市議会議員紹介
4 県講師自己紹介
5 市担当職員自己紹介
6 北野殿地区の土地改良の現状について
① 計画の進捗状況について
7 質疑応答
8 その他
9 閉会 区長代理 宮澤忠信
<討議内容>
 次の通り

司会:えー、それでは皆さん、こんにちわ。

参加者:こんにちわ。

司会:本日はご案内の通り、土地改良の件について県からわざわざ連休にもかかわらず、この東邦亜鉛カドミ公害の為に、この地区にお運び頂いて大変ありがとうございます。皆さんご存じの通り、土染法に基づいて始まった土地改良ではございますが、田の土地改良が先々あって、これも、40年から経過しちゃったような気がしております。今までにもいろいろ市や県から、いろいろのお話をお聞きしたわけでございますが、私たちもこの土地で育ち、また、あの、東邦亜鉛公害の役員もやっておりますが、いろいろのその、畑地改良のことについて聞いても、もう40年からの年月で忘れがちになったり、全然記憶のないこともあります。そこで、いろいろの、データが決まった関係、だと思うんですが、県から、いろいろ、国から・・あの・・ほうの連絡等もありまして、土地改良のことで、少し、改良事業について進展してきたという気配で、毎年、ま、市と県の関係で7月頃、年一度、お呼び頂いていろいろお聞きしていたわけですが、土地改良、大型化になるので役員だけ聞いていたんではダメだということで、地区の区長さんとお話して、また、あの、このことについて、また市議や、茂木県議にお骨折り頂いて、本日が実現したわけでございます。ぜひ、あの、いろいろのこと、また、お父さんやおじいちゃんが聞いていて、始まった程度の古い話ですが、皆さんも革靴を履いていて、知らなかったこともありましょうと思いますので、ぜひなんなりとお聞き頂きたいと思います。とくに選抜で県の専門の方、あの、技師も来ておりますので、いろいろの面から、お答えがして頂けると思います。そういうことで何分にもよろしくお願いいたします。以上。

区長代理A:それではただ今から、県出前講座と言うことで、北野殿地区の土地改良の現状について開会を宣言します。よろしくお願いします。

司会:それでは区長さんよろしくお願いします。

区長:どうも皆さん、こんにちは。

場内一同:こんにちは。

区長:今日は日曜日にもかかわらず、またこんないい天気にもかかわらずですね。どこかに行きたかったと思うんですけれども、こんなにたくさんの方にお集まり頂いて本当にありがとうございます。この地区の長年の懸案でありましたこの土地改良ということ。私も、ここへ来て、まだ東京から来て25年なんですよね。その、実際に詳しいことはよく分からないんですけども、その当時から、やはり土地改良、土地改良ということを聞いておりましたので、やはり、ここで、そのもう亡くなった方もおられますし、また、先輩たちの、まあ、あの、お年寄りですね、やはり、この想いというものはですね。あると思うんですよね。だからこの想いをですね。やはりなにしろ、成し遂げなければ始まらないんだ、この地区は、と思いまして、皆さんのお力を頂きまして、地区としてもこのようにやはり開催させて頂くことが、準備が付きましたのでここに至ったわけです。きょうはですね。県の講師の方々、本当に日曜日にもかかわらずご出席、参加頂きまして、本当に、誠にありがとうございます。じゃあ、時間の許す限りですね。皆さんの思っていること、まああの、飾ることはないと思います。自分の想っていること、どんどん質問してください。進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(拍手)

司会:えー、それでは県議会議員、茂木さん、ご挨拶をお願いいたします。

県議:皆さん、あらためましてこんにちは。

参加者一同:こんにちは。

県議:今日のお休みのところ、また陽気がよくなってきて、いろいろ畑や田んぼ、心配になるときだと思いますが、この地域の長年の懸案でありました、公害の関係の土地改良事業について、本当に、あのう、この地域の皆さんは長年にわたって、あのう、どうなっているのだろうか、もうやらないんではないだろうかですね、もうできないんではないのだろうか、いろいろな心配とか不安がですね、どうなっているんだろうと、たくさんあったと思うんですね、それは私も伺っておりまして、今般ですね、区長さん、それから土地改良のほうの推進委員会の木村さん、大塚さんはじめ皆さんがですね、ご協議を頂きまして、とにかくあの、正しい情報を知ろうということで、地域のみんなで、現状を今どうなっているのか、現状を、お互いに知りましょうということで、ですね。協議を重ねて頂きまして、今日この場が実現いたしました。今日もですね、お休みと言う事でございますが、6人、あの来てもらったんですけど、それぞれ専門分野がありますので、あのう、全員来ましたから、もう本当にね。もう何について聞いていいかわからないと思うんですよ、長年、時間が経ちすぎて。でもそういうことで、何でもいいですから今日は聞いてくださいと、伺っていますので、忌憚のないご意見を頂ければよいと思います。今日、この説明会をですね、出前講座と言うかたちで実現させて頂きました、地区の区長さんたち、それから地区の推進員の皆さんに心から感謝を申し上げまして、挨拶にかえさせて頂きます。今日はお世話になります。よろしくお願いします。(拍手)

司会:えーと、続きまして、高橋市会議員です。よろしくお願いいたします。

高橋市議:皆さんこんにちは。大変お世話になっております。私も議員になりましてこの問題については、その都度皆さんに確認しながら、来たわけでございますけども、また、市の中でも、予算委員会等を通じて、お話を聞いているんですけども、毎年、進展のないお話を聞いておりました。まあ、また、その都度、茂木県議の方にもお話して、どうなっているんだと、いうことで確認させて頂いたわけであります。本日はまた茂木県議のお力によりまして、ほんとに県の皆様方には、ゴールデンウィークの初日ということで本当に、大変なお休みの中を、ここへ来て頂きまして本当にありがとうございます。やはり、地元の問題として、絶対に解決しなければならない問題と、私は認識しておりますので、皆様と一緒に解決に向け努力していきたいと思います。また本日、市が来ないということで非常に私としても不満でございますが、また、この事については市の方にまたきちんと確認していきたいと思います。今日はよろしくお願い申し上げます。(拍手)

司会:えー、それでは、県の講師のかたを紹介するわけでございますが、代表で高橋室長さん、ご挨拶をお願いします。

県職員A:いつもお世話になっています。ただいま紹介にありました、私あの県庁のですね。農政部の技術支援課生産環境室長の高橋と申します。えーと、まあ、生産環境室というのですね。まあ環境にやさしい農業であるとか、あるいは、あのう、農薬の関係ですかね。それとか今日の公害の関係のことであるとか、まあ、最近では、例の福島の原発事故の、まあ、放射性物質の関係とかですね。そんなような仕事をさせて頂いてているところでございます。とくに今日は、あの、公害、あの、東邦亜鉛のカドミウムの公害というお話なんですけども、県も、あのう、出前なんでも口座ということで、えー、まあ、きょうのテーマがですね、「野殿地区における公害防除の土地改良事業の現状について」ということでですね。若干の話をさして頂ければ、と思います。えー、あのうまあ、農用地の土壌汚染関係につきましては、あとで、あのう、経過等ですね、細かい話は篠原係長のほうからさして頂きますけれども、まあ、一つはカドミウムですね、そしてもう一つは銅なんですけど、それから、あとひとつはヒ素、という、この3つが国の法律で有害物質ということになっております。で、あの、銅とヒ素については、土壌中の濃度ということなんですけども、こちら側のカドミウムにつきましてはですね、土壌中の濃度ではなくて、あくまでも玄米のですね。お米の玄米中の、あの、濃度ということで規定しますよと。まあ、当時はそれが、1ppm・・・えー、より、超える、1ppmを超えるものはダメですよ、ということだったんですけども、またそれが、昨年ですか、0.4ということですこしあの厳しくなりました。で、あのう、こちらはですね、あのう、水田については、ま、昭和47年から50年位にかけて、規定して、県でですね、事業をやったわけなんですけども、まあ、きょうのお話でも、この北野殿とかですね、岩井とか、そういったところの畑については昭和53年位にですね、一度計画をたてて、やろうというお話があったんですけども、なかなかあの、うまく、あの、お話がですね、うまくまとまらなくて、その後、あの、当時は現状回復っていうことだったんですけど、その後、平成8年ぐらいに、区画整理と言うことで、きれいにしてですね、一部、公園とか作って、きれいにしましょうという話で、あの、平成8年ぐらいからまた話が出たんですが、その後また、さきほど申し上げましたように、カドミウムの基準値が変わるとか、いろいろな状況がありまして、なかなかあのう、事業を、実施ができなかったという、そんなような状況でございます。で、きょうはあのう、県の方からですね、それぞれの担当の、えー、まあ、一応6名ということで来ております。事業の、土地改良の専門家もおりますので、いまからうちの方からちょっと簡単に説明した後ですね、皆さんの方からなんでもかまいませんので、質問をしてていただければとおもいます。あの、うちのほうで分かる範囲のお答えしたいと思っておりますので、いろいろお願いしたいと思います。(拍手)

司会:それでは、あの、自己紹介を県の方から順次お願いします。

県職員B:はい。えーと、同じくあの、県庁の技術支援課生産環境室、篠原ともうします、今日は私の方から簡単にまず説明させて頂きます。よろしくお願いいたします。(拍手)

県職員C:えー、同じく生産環境室担当しております滝沢と申します。よろしくお願いいたします。(拍手)

県職員D:えーと、えー、県庁のですね、えー、西部農業事務所というふうな事務所があります。高崎の方にあります。えー、西部農業事務所の方で、土地改良の担当をしております私、吉田ともうします。どうぞよろしくお願いします。(拍手)

県職員E:えー、県庁の農村整備課の野口と言います。県庁の方で土地改良の方を担当している技師です。よろしくお願いいたします。(拍手)

県職員F:お世話になります。県のですね、農業事務所の農業振興課霞(かすみ)と申します。よろしくお願いいたします。(拍手)

司会;えー、それではあの、さっき、高橋市議からもお話があったんですけども、市の職員も来る予定で計画しておったところ、まあ何らかの都合で、来らんないということらしいんです。えー、それで、あのう、まず、今農業委員さん見えているんで紹介いたします。えー、この地区から出ております白石農業委員さんです。

農業委員:みなさん、こんちわ。お世話になります。(拍手)

司会:それから、土地改良で県の方、市の職員と、いろいろい、今まで、繋ぎで、おおごとをしてくださった、木村会長です、木村晴光さん、紹介します。

対策委員:木村です。どうも。(拍手)

司会:で、私がこの地区の東邦亜鉛公害に対する公害対策委員長の大塚です。お世話になります。(拍手)えー、それではこれで、あとは区長の戸塚さんの方へバトンタッチしたいと思うんですが、よろしくお願いします。

区長:はい、まずはあれですかね、あのう。ま、県の・・いきなり質疑応答と言いましても、ちょっと分からないんですけども、もしあのう、どうしてもこういうことが聞きたいということがおられましたら、挙手でお願いします。一番最初に出るというのは勇気が必要なんだけど、ぜひお願いします。

司会:はい。

住民A:えーと、この事業についても、あれは、ほれ、この事業についての仮同意書と本同意書の違いを教えてくれませんか?

区長:あっ、ちょっとすいません、こっちの手順が間違えました。まず県の方からですね、一応経過というものを説明して頂いて、それから質疑応答して頂きます。申し訳ございません。

司会:そうだいね。いろいろ、あの、お聞きして、その中に分からないところを、質問、疑問のところをね、やる方法がいいと思うんで、あの、慣れないんでいろいろ変更することがありますが、まあ、ぜひ、村の皆さんのご協力をお願いします。

場内から:意味は分かるだんべ。

区長:すいません。

場内から:そのとおりだ。

区長:はい、よろしくお願いします。

県職員B:はい分かりました。それではですね、まず最初に、えー、今日ですね、資料を1枚ご用意させて頂きましたが、お手もとにございますか?まあ、今日の日付で、「出前なんでも講座資料」と、いうことで、「野殿地区における公害防除土地改良事業の現状について」。皆さんお持ちでしょうか?はい。まずあのう、ここに書いていないんですが、目的につきましては、いろいろあのう、司会のかたのご説明頂きましたとおり、まあ、亜鉛の製錬工場から出た工場の廃水が水田をですね、汚染をして、それからあのう、また畑につきましては、主に降下煤塵。まあ煙突からの煙に混ざっていたですね、まあ重金属のカドミウムが畑等にもですね、降り注いで、それでまあ、土壌を汚染させてしまったと。その名前のとおり、防除、防いだり取り除いたりする土地改良の事業ということで、まあ、40年前からですね、えー、まあ、県がその対策地域としての指定をしたりですね。それから、それに伴って、土壌汚染対策計画と言う、2番のところですがそれを策定しました、というところであります。対策計画というのは、内容はですね、農地と農地以外の利用、まあ、土地利用の計画ですとか、えー、ま、汚染を除去する、えー、ま、主に、そのう、ですね、土地改良事業の内容等ですね、まあ、計画に位置付けるというものです。で、えー、昭和47年から、えー、対策地域、水田、こちらの畑等ですね。指定をして、水田のほうはですね、ほぼ、その(3)のところにありますとおり、えー、改良の方の工事をですね、高崎市の分も含めて、100ヘクタールほどのですね、田圃をですね、改良してきたと。まあこれも現状回復方式ということで、田圃の区画等は変えないでですね、その中の土の入れ替え等で対応してきたわけであります。で、53年に、えー、つくった対策計画。この中でですね、こちらの野殿地区、ま、岩井地区等もですね、畑地を追加をして、こちらのですね、当初そのまあ現状、(4)のところですが、現状回復ということで、畑の区画は変えずにですね、土の入れ替えをすると、いうことで、えー、まあ、あの、スタートとしたんですが、なかなか、その、事業の内容、現状回復という内容につきまして、地元の意向がですね、いろいろ、えー、まあ有ったというふうに聞いていますが、まあそのう、進めない状態になってしまったというところでございます。その後、少し時間は空いているんですが、区画整理が効率的だという考え等もあって、ですね、えー、まあそういう要望等がありまして、その中で、国の方からですね、平成4年度。平成5年の年を越えてからの時期だったと思いますが、えー、国の方からですね、今、指定された地域、指定地域とその周辺地域の一体的な土地改良事業の施工がですね、一体での工事が可能になったと。えー、ま、指定地域等っていうのは、先程、えー、こちらの室長から挨拶があったとおりですね。まあ陸稲を植えて、まあ、コメを、カドミを分析を図って、当時1ppm超えたと、基準を超えたということで指定をさせて頂いているんですが、その周辺の当時、桑畑等が多かったと聞いておりますが、その周辺の地域のですね、一体的な施工を、まあ、一体的な施工と言うことですので、まああのう、起伏のある地形でですね、えー、いろいろ、そのう、まあ、・・、土地のかたちをですね、不定型なところですね、まあ、長方形等に直して、まあ、直すというか、直してですね、ま、区画整理方式でできると、いううことで、国のほうの考えかたが示されましたので、この区画整理の方式でですね、地区一帯でこの事業化を進めようと、いうふうになったと、いうことであります。で、これをそのまま地元で説明会を開催をしましたり、それから、アンケートを、当時皆さんに採らせて頂いてですね、これで、まあ、区画整理で進める方向でということで、概ね8割くらいの方から、そういうまあ、方向ということで、ご意見を頂いて、推進委員会を中心にですね。まあ、あの、仮同意の取得の推進等をですね、進めて来たと、いうことであります。ま、当時あの、カラーでですね、この地区がこういう形になる、まあ、一つの例としてですね、先程の長方形のきれいな区画でですね。中に、あのう、まあ、使いやすい道路とか水路を通してですね、やるということで、そういった図面をお示しをして、地権者の方にですね、推進委員会を中心にですね、推進の説明をして頂いて来たということであります。で、この間に、あのう、まあ、同意、同意率、あの仮同意・・・あのう、賛成の方、がですね。えー、まあかなり、あのう、ま、増えて来たと、いう状況だった、ということだったんですが、(6)のところにありますとおり、ちょうどそのころ、平成18年、17年・18年にかけまして、ここにありますようにコーデックス委員会。ちょっと分かりにくいかと思いますが、それがあの、国際的な機関でですね、世界175カ国が参加をしているそうなんですが、国際的なその食品のですね、まあ安全基準等ですね、作っている関係で、このコーデックス委員会で、まあ、小麦や野菜、お米、精米ですね。これらの国際基準と言うものが作られました。ただしですね、えー、この時、あのう、まあ、まだ特にこちらで作られている、こちらの畑地で作られているですね、野菜等につきましては国内基準というのが、ま、どうなるかが、なかなか分からない状況でですね、えー、仮にあのう、かなり厳しい形で、野菜の国内基準が決まってしまうと、えー、せっかく、仮にあのう、まあ、お米の方の基準でですね、工事をやってもですね。また手戻りが出る可能性があるというようなことで、なかなかこのう、どういう工事内容?どのくらいの深さで土を入れ替えたりするかという対策処方が決められない、ということで、事業が停滞をしてしまったと、いうことであります。で、平成21年4月にはですね、コメについては国内の基準というものができまして、0.4ppm以下と、いうことで、まあ、設定をされましたが、その時、にもですね、コメ以外の野菜等の品目については、ま、国際基準は18年にできたわけですけども、・・・18年までにできたんですが、日本ではですね、日本の基準の設定は先送りをされたと、いう事でございます。えー、コメの基準は21年に決まって、23年の2月にはですね、全面的に法律が適用になって、現在はですね、お米については0.4以下というのが基準でですね、運用されているというところなんです。えー、まあ、そういう状況の中ですね、昨年の5月、(7)のところなんですが、県の方から東京の霞が関に出向きまして、環境省とですね。農水省に確認をしてまいりました。えー、まあ、野菜とか、コメ以外のですね、えー、カドミウムの基準について、まあ、あのう、この先の見通しどうなるのかということでお聞きしたのですが、両方の省庁、まあ、環境省、農林水産省ともですね、当然、国として、日本の国内基準。野菜等について成立する見通しが具体的に立っていないと、いうことを確認してきたわけです。で、これを受けまして、えー、昨年の7月のですね、こちらの皆さまの、あのう、・・・推進委員会のですね、えー、本部役員会におきまして、えー、この説明をさせて頂いたところですね。えー、役員の皆さまからは、今の計画構想、まあ、平成7、8年、まああのう、推進を図って来たですね、こちらの構想でですね、まあ、事業を、ま、始めてくださいと、始めて下さいという要望が、あのう、あったと、いうことであります。ですので、現在の、あのう、計画構想の事業予定区域、土地改良の予定区域でですね、コメの、えー、まあ、基準でですね、コメの陸稲の基準。これを0.4という基準ですが、安全性を確保できるような内容で、ま、野菜はそういうことで先の見通しが立たないのであれば、今のままでですね。これを進めてくださいということで、要望がありましたので、この方向でですね、現在、関係、する方々、国や、まあ、安中市さん含めてですね。調整させて頂いて、いるところであります。それであのう、2番のですね、課題というところで、ありますが、えー、まあこれは現在の課題と言いますか、あのう、まあ、当時からですね、えー、その、今の、えー、事業計画ということでは、その、平成の7、8年頃から、作って、あのう、まあ、皆さまにご提示をしているものなんですが、これに沿いましてですね、もう、これを大もとに、先程来申し上げてます、昭和53年の計画と言うのが、現状回復で、ありますが、それをですね、えー、区画整理の方式に、ま、変更すると、いうことと、それから、えー、この計画の中にですね、農地、それから農地以外の、非農用地と言いますが、えー、これをどうするか。それからあの、まあ、どういう形で、利用推進をするかということでですね、そういう計画をですね、皆さまの要望を再確認した上で、まあ、進めていく必要があると。それからまた、いろいろ課題があろうかと思いますが、そこにひとつ挙げました、よそからきれいな土を、あのう持ってきてですね、えー、皆さまの畑等の土と入れ替えると言うことで、その、土取り場といいますか、客土する、えー、使う土、あの土をですね、どこから持ってくるか、そういうことのですね、土壌の、えー、あの、客土材の確保の問題等があります。それと、(2)でですね。ちょっとすいません、ひとつ誤字があります、事業者負担割合とありますが、すいません。事業者ではなくて、事業費、費用の費、経費の費に訂正頂きたいと思いますが、工事の費用につきましては、えー、原因者企業とですね、国、県、市がまあ、負担をするわけなんですが、その割合についてですね、まあ、調整をしてですね。決定をする必要があると、いうことであります。えーと、あの、簡単ではありますが、えーー、まあ、現状をですね、えー、まあ、40年前からの、えー、ことでありますが、簡単にですね、説明をさせて頂きました、このあとですね、ご質問等をお聞かせ頂きたいと思います。

区長:座らせてやらしてもらいます。あのう、今、あのう、県のかたから、一応経過と課題について、えー、説明を頂きました。えーと、私自身もなんですけども、経過においては、何しろ、これをあのう、見て初めて知ったような、まあ、いろいろなことは、あのう、住んでる中では、聞いていたんですけど、このようなことが、経過としてあったということは初めて知ったぐらいです。ですから、この中におられる方もやはり、まあそのう、土壌汚染とか公害対策とか、土地改良とかと、いうことは、聞いておってもですね、やっぱり、どういう状態であったかと、いうことは、中には、初めて聞いたっていう方もおられると思うんですよね。で、一応ですね、経過はこれで、これでこういうふうになって来たんだということで分かったんですけども、じゃあ、あの、その、課題としてですね。どういうふうに進めていくのかということが、これからの問題になって来ると思うんですね。これを、まあ、説明を聞いたことを踏まえてですね。先程Aさんの方から質問が出ておりましたので、Aさんよろしくお願いします。さっき、質疑、質疑で、はい、よろしくお願いします。

住民A:この事業について、えー、なんだっけ、・・・ちょっと待ってくれ。

司会:同意書の問題かね。

住民A:ああ。仮同意書と、あの、本同意書の、あの、違いを教えてください。それで、えー、本同意書は、事業が始まる前に必要なのか、中間、或は最後・・ここら辺を教えてください。そうだと思うんだい。

区長:いいですよ、何でも疑問に思ったことは聞いてみてください。

住民A:あのう、大事なことなんですよ。これは、ちょっと、ちょっと言わしてもらうと、仮同意書を採るのに約20年間、かかっちゃっているんですよ。おんなじことの、やっぱり、本同意も100%必要なんでしょう?

区長:じゃ、その件に関して、ちょっとご説明頂きたいと思います。

県職員A:ひとつひとつでよろしいですか?

区長:はい。

県職員E:あのう、通常は仮同意書と言うのは、土地改良を始める前に、皆さんの意向で、どのくらい賛成が得られるか、この事業が行えるかどうかっていう判断のために、採らせて頂くことをよくするんですよね。で、本同意書というものは、いざ計画が始まって、実際に皆さんから、あのう、賛同を頂けるか、実際にできるか、したいですかどうですかという、最終的な判断を、えー、もらって、それが法律に基づいて手続するんですけども、それは事業を始める前ですね。その同意がないと仕事が始められないということで、計画がもう全部決まって、最終的にどうですかっていうのを本同意と言うように、通常は呼んでいますけども。

住民A:やはり、100%なんでしょうね。

県職員E:あのう、現状回復で個々の皆さんがやるよと言うことになれば、法律的には3分の1あればいいんです。本同意の方は。ただ、区画整理方式っていうのは、換地を伴って、土地と土地の交換というものをやりますね。だから、とても3分の・・、3分の2の合意だと、事業が成り立ちません。一応法律的にはあのう、実施することができても、まあ、67%くらいですね。この人が法律的にはハンコいただいて、あのう、実施することはできるんですけども、実際に仕事ではできません。で、100%でないと、仕事の方は、えー難しいということで、いつも、あのう、100%を目指して下さいというようなことを、本同意ではよくやりますけれども。はい。

住民B:あれでしょ、例えば3分の1だけども、あのう・・。

県職員:すいません。あのう、3分の2以上と言うことですからね。

住民B:土地の場合には、それはあれだいね。あのう、ある人がうんと持っているとところがある。面積比率としてね。そういうことも換地ではあるんだよね。たとえば、10人が居て8人が賛成すると、いう場合でも、僅かしか持っていない人は8人うる。例えば2人が圧倒的に持っているということは、それじゃあ、その人間の比率で考えるということはできるんですか?

県職員:やはり土地をまとめると言うのは、一度この人がいたところの上に、こう、全部まとめて、張り付いているような感じにしますんでね。まえ3つ、土地があったら、それを1か所位に纏めようというので、あのう、他人が持っている土地っていうのを一度白紙みたいに戻して、それからまあ、実際には合意書・・・。

住民B:でも、実際にはさ、あんたは分かんねえかもしれないだ、実際にはハンコをおしゃあしないよ。実際にうちの方だってあったんだ。実際にそれだから、押せないもの、だって、20年も、仮同意書が20年も、集まらない、というのだから。その20年経っちゃった。それで、今日に至った。だから、非常に土地の問題については難しいやね。理論的に言うのと違うところがある。相続の問題もあるからねえ。もうひとつね、私はね、今日、市が来ねえんで、面白くねえんだけども、このまえ市と約束したんだ、私も公害対策委員のひとりなんで、それで7月の会議が有るんで、その時市と約束したんだ。この問題について。これなんと、・・なんつうかな、音沙汰がねえんだな、1年経つのに。俺んとこになにも言ってきねえんだいね。そういう、なんというかな、あまり熱を入れてっていうのか、申し訳ねえけど、果たしてこれで本気でやっているんかな、というのは、まあ、県もそうだけども市なんか特にそうだ。こういうふうな不信感を私は持っているんだいね。は、これはだってね、40年もしているんですよ。俺んちの親父なんかだもの。親父が裁判をして、それでテレビに出たから知っているけど、そういう人はとっくに死んじゃったい。で、私は子供だった。子どもだっても危ないよ。明日、あるからね。はあ80近いんだ。そうだよ、だから、そういう2代続けて、はあ、そうなっちゃったという現状をねえ、やっぱり、市なり県なり、人たちがどうか把握して、そして、まあ、んだけど、次の時代の人はする気はないよ。はあ、知らねえんだから。そういう時期と言うものはあるから、そこのところを、よーく抑えて、進めて頂くということは、私はお願いしたいです。

区長:今の質問の件なんですけども、その、3分の2というのは、要するに面積で3分の2なのか、人で3分の2なのか、によって、違ってくると思うんですよね。

県職員E:あの、人ですね、

区長A:人ですね?はい。面積でなく。人ですね?

県職員E:はい。

住民C:ちょっとすいません。

区長:はい。

住民C:国がこう定めている、野菜なんかも、制定をこれ、もう少しはっきりしたたほうがいいんじゃないのかね?国は。こういう、やっぱり、安全ということを言われている中で、国は、ちゃんとこう、出して、数字を、・・こう制定すれば、もうちっと親身になるんじゃねえかね?

場内から:できねえで。

県議:今回なんかはね、野菜の基準値と言うのは、今回、国の方は見送ったということですよね。

住民C:それはおかしいね。

県議:そうでるよね。その辺はどうなんですかね?基準値の関係は?

県職員B:まああの、そのう先程、係長のほうからお話がありましたように、国際的にはですね、そういうふうに小麦だとか野菜とか(基準値を)作ったんですけども、日本の場合には、それがあったんですけども、最近的には、検討はしたらしいんですけども、最終的には野菜とかそういうものについては、あのう、少し先送りしますと、現状ではあのう、基準値は作らないと。で、あのう、おコメだけはですね。コーデックスという国際的な基準と同じように0.4というように定めたんですけども。で、あの、うちのほうでも、まあ、昨年、国の方にいろいろ協議に行きまして、その辺の話もあの、確認させてもらったんですが、今のところ野菜についてはですね、えー、まあ小麦もそうですけども、そういうコメ以外のものについては、そういう基準を、あのう制定する、えー、まあ、なかなか難しいと、いうお話だったものですから、じゃあ、やっぱしコメを基準として、あの、この話はせざるを得ないのかな、という状況になっております。

住民B:で、聞いていいですか?

県職員:はい。

住民B:ひとつはね、県はね。畑地について、その基準は0.4だったよね。最初は1だったんですよね。

県職員:そうですよね。はい。

住民B:最近になって0.4という数字が出て来たんだ。

はい、去年の2月からですね。

住民:で、その検査をするのについて、あれだいね。一つは、畑地を・・・なんだい、俺なんかもよく分かんないぐれえのなんていうのか・・・えー・・・オカボだいね。オカボなんて知らないよ。それを基準にして、で、これ0.4だとかなんとかと、言えるかいね。オカボ、知っている?

区長:知らねえやね。

住民:そういうこと、おかしいよね。誰もね。例えば最初から野菜だら野菜と、いうんで、調査をして、実際そうなんだ。だから、ここのところはもうひとつはね。ここはお蚕をしていたからね。お蚕でやられてね。そうするとお蚕は生き物だから、桑なんかある程度、あれだいね、お蚕が死んじゃうから。そういうのがあったけれども、しかしなんだいね。陸稲と言うのは俺がちっちぇえ時につくったことをしってるぐれえだよな。作ったのもの。だからそういうものを、非現実的なものを取り上げといてさ。あのう、それがなんとかというのは説得力がないと思う。

住民C:私もね、少し野菜を作っているんだけんど、まあ農協、東京かしんねえんだけども、野菜は大丈夫かなといつも思っているんだけどね。これでやっぱし東京の主婦連が、これを耳にして、突きあげたら、私たちの野菜を全然こう売れなくなっちゃうんだいね。

住民B:現在、Cさんさ、現在その野菜をね、ちゃんとして出せばね、ダメですよ。これ野菜なんか作れないよ、これ。今、実際問題で。

区長:風評みたいな感じでなるからね。

住民C:安中市全体がね。

住民B;あれだよ。土地にあのう、(カドミウムが)相当へえっている。実際にね、ほかのところのものを買うというなら、(ここで取れた野菜は)買わないよ。そういうことで、もうちょっとは、非常に遅いんだよね。県のやりかたは、しかたは。早くしてもらいたいんだよ。私が耳にしているから、いつでも会議のたびに言ううんです。もっと早くしてくださいと。進めてくださいよ、進めてくださいよ、と言うけども、はあいつになったって、進めちゃいねえ。今日市は来ないが、来ればもっと具体的なことを聞くけど。

区長:まあ、今のBさんの方から、そういう質問が出たんですけども、その、やること自体がやはり、まあ、ずーーっとですね、やらなきゃやらなきゃということで来ていると思うんですけども、じゃあ、どうしたら具体的にですね。本当にそのう、やる方向に。ただ、やらなきゃとか、えー、やらないからということじゃなくて、具体的にどうしていったら、これを、あのう、実現できるのかということも、皆さん聞きたいんじゃないかと思うんですよね、それでないと・・。

住民:戸塚さんね。それのことについて俺は、今言おうと思ったんだ。約束したんですよ、私は市と。で、それは去年の公害対策委員会の時に、早くしてくださいと私はいったわけですね。早く、はあ、40年もたっているんだから、いい加減で手をつけなきゃあ、しょうねえ(仕方がない)んじゃんねか、と。そうしたら「はい」って返事が来たんだ。それじゃあ具体的にすすめなきゃだめなんだよとね。だから市の皆さんは、具体的な計画を立てろと。立てて持って来いと。返事を聞きたいんだ。で、それから俺んのところに、こっちに持って来ねえんだけど。はあ、1年だよ。そういう具体化してやらなきゃあ、ダメなんだよ。計画・・・具体的じゃあねんだから。そういう具体的な計画を作って、で、持って来なけりゃあ、次、進まねえよ。

区長:じゃあまあ、議員さんもいるんですけども、これをじゃあ、あのう、ただ言って、むこうば、「はい」って「分かりました」ということで、受けてもですね、それでずーっと何の、連絡も無く、来ちゃっているっていうことは、「やる気は無い」というふうにとられてもしょうがないし、ということだし、またこれを「やられる」ということについても考えていかなければならないと思うんですよね、「やってくれ」「はいわかりました」それでは何時になっても具体的になっていかない。じゃあやらないんなら、やらないというように。

住民B:この人たちはね、この人たちは悪いけどね、この人たちは3年なら3年で居なくなっちゃうんですよ。居なくなっちゃう。約束したやつはいいよ。ねえ。はあ、居なくなっちゃう。違うところに行っちゃう。それでまた違う人と、新しい人が来て、また新しい人と話をしなけりゃあならない。こういう40年間があったんだよ。そういうことの何回も何回もの繰り返しですよ。そこがまあ。それじゃあやっぱり、これは勤め人だからなあ。それは仕様がないよと。命令だと。上司の命令で動くのは仕様がないけど。

区長:私も、勤め人だからと、それはしかたがないけど。

司会:だけどさあ、あの。

住民A:だけど、そういんだからさ。

司会:さっきあの、進さんが話したように、昔は0.1(1.0の間違い)だった数値の問題が、0.4になり、野菜はまあ、現在は基準値のものを制定しているということらしいけれど。まあ例えばコメに準ずるとかなんとか、一旦、その、今まで、事業の話が遅れていた理由が、そこらにあったらしいけど、今回、その、制定をしないということ、の話だけは、野菜については決まったから、今後はこれで、あのう、事業が進んでいくんじゃねえかね?県にしても国にしても、今までは、あのう俺なんかも、戸塚区長が言うように、やるんだっていうから言って来てくれるんだと思って、ただ、あっけらこんけら待っていて、年に一遍か、または、市当局と、この問題で何かの関係で、突っかかったり話したりで、2、3回話してたんだけども、実はそういう期待を持っているということは、先々月あたりから、先月・・だったかな。あのう、実は、国の基準と相談のことが、陸稲、いわゆるオカボを作れということで、その意思があるかということで、えー、会話したんですよ。市の方の課長と。そしたら、「種の用意はできるんか?」と言ったら、「する覚悟で居ます」と言ったから、あのう、虫食い状態であっても、少しずつ進行している気配はあるんだと思うんで、まああの、より県の方にお願いして国のほうの腹・・探ってもらったり、逸早く住民にこういうような会合を持って、あの、知らしめて頂ければ、また当然その中に市が挟まるわけだけれども、あのう、細かい内容については俺らのほうから言っていかなくっちゃならないことも知らないんだけども、市会議員さんや県会議員さんの案で、いろいろ知恵借りて、進行方向へ向きつつあることだけは事実で、オカボのその種類、または一般の、その、ウルチ米と、モチ米の関係なんかの話も出て、昔は田圃のコメは食う為に作って、モチ米なんかはもったいなくて作れないので、陸稲等で作ったんだぞという話なんかも聞いて、その種の吟味もするような気配もありましたから、前向きの方向でお願いしたり、して、進んでったらどうですかね?そういう気がするんですけど・・。

住民B:前からだよ、前からブンちゃんそうなんだよ。

司会:うん、だけど、今度はオカボの中身まで問い合わせがあって、実はあのう、この土地改良推進委員会の方の、木村さんのお宅で、木村さんところへ市の方から来てね。私も呼びつけられて一緒に会議をしたんですよ。で、オカボの種を、ま、市の方で責任を持って見つけろ、という事の発言をして進んでいるから、まあ、あのう、水稲についてももう苗間を始める時期だから、ぼつぼつ種がくるんじゃあねえかの。

住民B:田圃の方はね。すぐやったんだよ、確かに。

司会:そういうまあ、あのう・・・

住民B:だけど、田圃だって、ろくなやり方をしちゃあ居ねぇんだから。

司会:ま、耐えることが百姓の特徴だんべえけども、40年経ってもまだ耐える気があるので、ぜひそういう進行で。

住民B:なら、よしたほうがいいや、そんなもんなら。40年も経っているんだから。

県議:今話がありましたけども、とにかく何十年も、放って置かれたことはちょっとおかしいと思うんです。なんでこういうことだったかと思うと。私も皆さんからもいろいろこう、不満とかね、いろいろお伺いしますけども、とにかく、こんな何十年も事業をすると言いながら、放って置かれるのはおかしいと思う。それで、今回の区長さんやね、対策委員会さん、それから、あのう、推進委員会の方から、お話があってこの説明会が実現したんですけども、そこで、県にほうにちょっと伺いたいのは、あのう、まあ、こうした段取りを経てきて、これからは、具体的な、あのう、計画をですね、作り直すんですかね?それとも、今の計画でやるのか、ということと、その、これ見ると、えーと、土地改良を、要するに、区画整理をしながら客土するものか、あるいは現状の客土だけでするのか、とか、ということと、で、どんなふうにもしそれを進めていくとしたら、例えば今言った、オカボをまず誰かん家に植えてもらって、で、検査をして、その結果が出てから、また区画の計画をこう線を引き直すのかとか、その辺のことは、まだ皆さん分かっていないので、その辺の事を簡潔に。これからどういうふうに進めていくのか。そういうことをまず聞ければいいかな、と思うんですけど、いかがでしょうか?そんな事も聞いてみてもいいですかねえ?

住民B:それはしたんだよ。俺のあたまが、またふりだしにもどっちゃうよ。

県議:また、振り出しに戻すのか、もっとも、今の事で。ええ。

区長:ちょっと司会やりながら質問、というか、あれするんだけど。ちょっと聞いていて、オカボの濃度とかなんだとかいうことでなくして、要するに、その、まあ一番の問題というのは客土という問題がずーっと来ていると思うんですけども、その上に客土というのが・・・うーん、だけど実際的には客土しなければ、この公害という問題は解決しないと思うんですよね、ただ、公害というのと、土地改良、まあ土地改良というか、ちょっと、区画整理とはちょっと違うような感じもするんですよね。だから、これをどっちにね、両方するのか、それとも・・その・・。

住民B:ただね、戸塚さんね、あれをすればね、土地が、この、剥がれるわけだから。両方兼ねたという形だっていいんだよね。むしろそのほうが。

区長:まあ、実際は・・。

住民B:そのかわり区画整理は大変ですよ。あのう、他人の家のと、あれを分けなけりゃあならない、田圃なんかは、だから、それがあったから、そのまんま現状維持方式をしていた。

司会:あの、この問題はね、あのう、市や国や決めたんじゃなくて、私たちが、県庁に陳情に行って、まあ、知事とは会えなかったんだけども、当時、あの、磯貝正雄県議を筆頭に事務局に、事務局の戸塚君を入れて、自民党の戸塚君を入れてね。交渉してね、それでね、例えばの表現では、三角や菱形の、田圃や畑を帰されても困ると、いうことで、あの、整備事業、入れてやってくれと言われてね。まあ、その昔、ここで苦労してくれた大塚忠さんに「おめえ土染法を今一回勉強して来い」と叱られたんですよ。当時からまあ私は対策委員長をやっていて、その程度の改良じゃあ、大型機械化され、まだあの頃は、トラクターは少なかったけども、テーラーでやっていた時にね。もっと大型化になるし、皆どこの家にも入るんだから、やならなきゃだめだ。そうでなきゃあ意味がねえ、っていって、そんなザマだら、ただブルドーザーで突っこくって、平らになればいいや、というぐれえでケンカしたんですよ。それで、まああのう、なかなか、あのう・・県知事に会えなくって、農政部長も1、2度っきり会わせてもらえなかったんだけども、お願いしたり、ケンカしてね。それで、この土染法から外れたというか、この土地改良整備事業方式に、無理に地元でお願いしたんです。だから、これはまた、あのう、時代の流れで、平らになりゃあいいやとか、汚れだけ取れりゃあいいや、っていえば三角なり四角(の田圃)をそのまま作りたければね。それはあのう仕方が無いけれど。実はそういう経過でこういう形になったんで、ま、当時とすりゃあね。本当に、乗用車なんかも少なくて、ミゼットに乗ったり、軽トラ持っている人が、出してくれたりでね。県庁まで行ぐんにもほんとに大変で、・・の時代に陳情してね。経過した記憶があるんですけどね。まあ、ぜひ、整備事業も合わせてというのは、地元から出たんで、これを継続して、あのう、頑張って頂きたいと思うんですけど。

県議:区画整理方式?

司会:ええ、区画整理方式。ええ。

県議:その区画整理方式で、希望してということで、それ、そういうことなんですね。

住民B:田圃なんかも、うちなんかもそうだけども、あのう、区画整理方式でやってくださいと再三頼のんだんだよ。ところが、そんなことを言っちゃあ悪いんだけども、俺も知ってるけれども、ある人たちが反対をしたんだ。

司会:そうです。数人がね。

住民B:それでひっくり返っちゃった。

司会:私も、あん時もね。公害対策委員長をやっていて、総責任者でやるわけだった。そうしたら、今のBさんが言うように、俺の田圃は日本一いいんだというヤツが2、3人出ちゃって、その人に牛耳られて、現状方式になっちゃんたんですよ。まあ、いわゆる三角、四角がそのまんまね。それで私も、それじゃあ、先立ちする気はないということで、その当時の責任者は、私は外させてもらったんだけどね。

住民D:すいません、区画整理方式だとやはり3分の2の同意が、必要なんですか?

県職員E:あのう、あくまでも法律的には、ということです。

住民D:現実の状態でとりあえず3分に2っていうわけではなくて?現状回復だと3分の2?

県職員E:その区域に入っている関係者のかたの3分の2以上が・・・

住民D:区画整理でもですか?

県職員E:区画整理においてはそうだと思うですけども。

住民D:はい。

県職員E:ただ、換地をやりますから、実際にやるのは全員の同意がないと、事業が成立はしないです。

区長:100%ということ。

住民E:すいません。いや、今、どのくらい同意書を頂いているんですか?

県職員E:それは私どもではちょっと数字を知らないんですけども。

県議:同意は?

司会:木村さん、晴光さん?あの、協力者の仮同意のパーセントは岩野谷的に何%ですか

対策委員:仮同意はもう100%いっているわけですよ。

区長:100%。

司会:岩野谷でね。もちろんあの、こっちのほうが、途中からだけども、とどこっていたのが最後で協力に、なって、それでそういう経過が出たんだけども、

住民E:100%でいいんですね。

司会:ええ、仮同意はね。

住民C:岩井も含めてね。

住民D:では、何がブレーキになっているんですか?おかしいですよ。

区長:これはやっぱり地権者、住民が・・・ハンコを。

住民D:今の話だと市が来ていないから、市がブレーキになっているんですか?

場内から:勿論!そういうことだいね。

司会:あの、そういうこともあるとおもうんです。それと今一つこの年月があったんで、俺はもう農業しねえから売りてぇんだ、というところから、外れた人もいるんだと思うんですよ。まあだけど、いろいろあると思うんだけどね。ひとつこれはね、あの、公害ということからでなく、営農の熱心な考え方で、隣りの東横野あたりが土地改良した時に、例えばね。数人の反対があったんですよ。だけど、梯子かけなきゃあ、自分は登れねぇように置いていかれたいね。その人たちは。周り中、改良したら地盤が下がったんで。それで泣きながらお願いして協力して、殆どの人が、次ぐ年には、賛成してきたいね。だから、こういう経過もあって、あのう、時にはじゃあ、先進地の見学もしたいというんだら、区長とあのう、対策委員会のほうで計画して、先進地いいのを選んでもらってやるのも、やぶさかじゃあないんだけど。

住民D:いやあ俺は、皆さんはやる気でいると思っているんですよ。今は。

司会:そうですよ、それを前提に一生懸命で話しているんで。

住民D:やってくれんるんだと思っているんですけど。こんなに出てきているんだから。

住民A:もうひとこといいですか。えーと、平成3年か5年、そのころに小川善三郎さんという人が委員長をしていて、えー、あらましの計画ってえところまで出来て、あらましの計画の本まで出来て、その計画を、取り入れていかないで、これからやっていくんですか?出来ちゃっているんですよ。何十年経ったら、いろいろ。いや、ある!できているんだ!

司会:あのう、県の方がちょっと、戸惑っているんで、私が知っている範囲で、聞いた範囲で、話しますと、小冊子に基づいて実行していくということと、青写真は前にあったのに基づいてやっていくということなんだけれど、一部変更があるので、それは基本にはするけれども、やり直すことについては、あるらしいということは聞いてます。まあ、道の取付とかそういうようなことはね。

住民A:部分的にね。替わることもある?

司会:相対的には全部見直すけれども、元になるのは前の地図なり、前の小冊子を、参考にしていくということ。

住民A:参考にね。はい。

司会:ええ、そういうふうにきいています。

住民B:俺は、だからね、これをね。この公会堂を立てる時に、ここの道を拡げてもらいたいんだよね。それで市役所にいった。そしたら、ここをなぜ現状しているかというと、あれだいね、市役所でこの土地改良をするので、もうあれがあるっちゅうんだ。

司会:青写真がね。

住民B:青写真が。だからその写真が・・それがあるんで、ま、あのう、Bさん手を付けると。ところが、付けらんねえんだ。それが始まりゃあちゃんとするからと。だからそれがあるんだな。だからそれを俺なんかには見せねえんだ。俺には見せない。

住民A:それを軸にしてやって行くんであれば、ここにいる皆さんにも、じゃあ、えー、本同意書を押してやりませんかという感じに・・いかないすか?

司会:行くと思うけども。あのう、日にちの経過の年数が長いし。あのう、さきほど説明があったように、いわゆる、やるべえや、やろうじゃないかという仮同意から、本当に腹が決まった本同意の、そこの重さっというか、内容の、ニュアンスとしては似ているようだけど、やっぱり重さがあるから、取り直すんだと思います。それはね。

住民A:だから、それに時間が、えー、またかかるっていうことですね?

市議:時間を決めてね。

県議:うん。

区長:じゃあ、Fさん。

住民F:あのう、篠原係長の話で、大体もう流れがあって、というのは、今、Aさんが話したように仮同意までとったんですよね。で、90何パーセントかなんか取れたと思うんです。で、その後で話が止まったのは、幾人かが同意しないということと、1ppmという問題があるからと、市の方で言っているという話だったんですよね。それが0.4になったというのが分かって、かなり厳しくはなってはいるんだけど、今後もし、ここのところ、区画整理方式で土壌改良するのなら、どういうふうにすればいいんですか?県の方に教えてもらいたいんですよ。我々が全員で、100%の同意を取れればいいんですか?それとももう国にカネがねぇから、ああに言っているけれども、もう、なし崩しでいいのかな、という県の考えなのか。その辺を考えないと、その、さっきの、野菜がどうのこうのとか、その前段階としてですね。ただ国が、この、あのう、コメに、なんといいますかね、あのう、一つの照準を合わせると言うのは、勿論25年位まではとにかくコメは足りなくてどうしようもなくて、40年くらいまではコメが足りなかったんですよね。だからあの頃はどこに行っても「コメ、コメ」と言うので、えらい、山の上まで田圃をつくったわけですよ。ところが、ちょうどこの公害問題が起きて、で同時にオカボなんていうのは全然作らなくなってしまったんですよね。だから、ただ国の方っていうのは皆コメに頼っていれば問題ないというのが国の方針だから。結局そうなるんですね。だから、コメは0.4というのだから0.4でいくと、野菜も大丈夫だと思うんです。そうするためには我々はどうすればいいのかという、県のほうから教えてもらいたいんです。

区長:今、Fさんの方からそういう質問が出たんですけども、また、県として、この地区の人たちもやる方向で実現に向かってですね、やる方向で進んでおります。そしたら、どうしたら実現の方向に向けていけるのかっていうですね。手順というか、そういうことをご説明というか、お話し頂きたいと思うんですけど。

県職員B:えーとですね、あのう。まあ、この、やはりこれは、まあ、あの、法律に基づいて。ま、やるということですので、先程も申し上げましたように、あくまでもカドミウムの場合には玄米中の濃度ということが、それがあの、法律で決められてますので、あのう、それで今、あのう、野菜については無いということですので、ここで事業をする。公害の事業ですね、公害の事業でやると言う前提で、やるんであれば、その、あの、もう、コメで0.4ていう、この基準でやる以外にないんですよ。それ、根拠が無いんですよ。それは公害の、要するに、ここに書いてある公害防除土地改良事業ということでやるんであれば、それはあくまでも、コメの0.4と、いうことでやるしか方法は無いんです。で、あの、これからのという話なんですも、先程来、お話が出てますように、あの、平成5年くらいからですね。その、区画整理方式で、ということで、あのう、図面をですね、作ってですね、確か平成7年・・・6、7年位の時に、あの、各地区ごとにですね、例えば夜なんかが多かったと思うんですけども、その図面を示して、あの、皆さんからいろいろな意見を聞いたような、こういう説明会をずっと、あの、やってました。それであの、そういう図面が今、あるんですね。で、それを去年の7月の、その、推進委員会の時にですね。あの、まあ、今日市が来てませんから、あまりあれなんですけども、あの、示しまして、一応、先程お話があるように、基本的にはその、あの、図面で行きましょうと、いうお話になってます。ただ、あのう、この図面というのはですね。あのう、一部東邦亜鉛の会社の裏のところの、まあ、北野殿というんですかね、この辺、北野殿というか、あそこらへんを公園になる計画になっているんですよね。で、結局、あのう、土地改良、区画整理ですから、当然、あのう、そういった、その例えば土地を、例えば、ま、ここは市が買うかどうか、その辺はまだはっきりしていないと思うんですけども、そういった、あのう、あのう、こういう・・・なんというんですかね。その公園にする面積も、結局売りたいという土地をそこに集めるわけじゃないですか。そうすると平成8年位、5年位に作った計画が、今から17、18年前ですかね、ということですので、それにその計画で、まあ仮同意をもらっているんで、あのう、もう一回、その、なんていうんですかね。自分は将来その農業をここで農地として残したいとか、いや、売りたいよとか、そういう意向がちょっと当時とはだいぶ違うのかなという気がしますので、その辺のですね。またアンケートですかね。その辺を多分市が中心になって今後やっていくのかな、と。ちょっと今日は市が来ていないものですから。この辺はまた、市のほうと調整しなければいけないんですけども。ばず、あのう、そういうことで、ある程度面積を固めていかなければいけないというようなことからですね。すこし、入って行かなくちゃならないのかな、というふうに今、考えているんです。
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【ひらく会情報部・この項続く】

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