市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

タゴ運輸のローリー横転炎上で出光とホクブを相手取り損害賠償請求をした首都高の裁判状況を開示請求

2012-07-08 23:56:00 | 首都高炎上とタゴ運輸
■4年前の平成20年8月3日(日)、首都高速道路で出光のアポロマークのタンクローリーが横転して炎上し、2ヶ月半に亘って通行規制が行われた事故は、多胡運輸の所有車であることが分かり、安中市民は二度驚かされました。その後、首都高速道路が多胡運輸に対して、いつ、どのくらいの金額を損害として請求するのか、世間の注目を集めました。

既に首都高賠償裁判の蚊帳の外のつもり?すっかりアポロマークのタンクローリーが姿を消し、アストモスのLPG運搬車と一般車がならぶ多胡運輸=㈱美正の駐車場。6月17日撮影。

 当会では、首都高に対して、情報開示制度を通じて、これまで3回、開示請求を行いましたが、いずれも不存在、不開示、存否を明らかにしない、という回答でした。首都高史上最悪の重大事故でしたが、事故原因者がこれまたただならぬ企業であり、やはり、首都高といえども、「多胡運輸」のからむ情報開示には二の足を踏まざるを得ない事情があるようです。

 そうこうしているうちに、昨年10月8日に突然、次のニュースが駆け巡り、世間をアッと言わせました。

**********NHK2011年10月07日(金)22時20分
首都高速炎上事故で賠償請求
 3年前、首都高速道路でタンクローリーが横転して炎上し2か月半にわたって通行規制が行われた事故をめぐり首都高速道路の運営会社が、「交通量が著しく減り損害を受けた」と主張してガソリンの運搬を委託していた出光興産などに、34億円あまりの賠償を求める裁判を起こしました。
この事故は、3年前の8月、東京・板橋区の首都高速環状線と5号線の合流付近で、ガソリンなどを積んでいたタンクローリーが横転して炎上したもので、現場の道路は、橋げたや路面が変形するなど大きく損傷し、2か月半にわたって通行規制が行われました。
この事故について、首都高速道路株式会社は、「復旧工事に多額の費用がかかった上、交通量が著しく減って損害を受けた」と主張して、ガソリンの運搬を継続的に委託していた出光興産のほか、運送会社などにおよそ34億5千万円の損害賠償を求める訴えを起こし、
7日は東京地方裁判所で初めての審理が開かれました。
訴えについて、出光興産は、「今後、どのように対応するか検討していきたい」と話しています。
この事故をめぐっては、ドライバーの安全運転の対策が不十分だったとして運送会社がトラックの使用停止などの行政処分を受けました。

■第1回口頭弁論から、きょうでちょうど9か月が経過しました。まだ、東京地裁での賠償請求裁判は決着していないかもしれません。しかし、あと4週間後に事故発生から4周年を迎えることから、当会はこのタイミングを捕え、首都高に、34億円余りの金額を巡る出光興産などを相手取った裁判の経緯と結果に関する情報開示申請を次の通り行いました。

**********
                             平成24年7月5日
首都高速道路株式会社 御中
        氏名(法人その他の団体にあっては名称及び代表者の氏名)
           小川 賢
        住所(法人その他の団体にあっては事務所又は事業所の所在地)
        〒379-0114群馬県安中市野殿980番地
        連絡先電話番号(上記の本人以外の場合は、連絡担当者の氏名・住所・電話番号)
          090-XXXX-XXXX
        ※電話番号は日中連絡のとれる番号としてください。
            開示の求め
下記のとおり貴社の保有情報の開示を求めます。
             記
1 開示を求める保有情報の内容と開示を求める理由
開示を求める内容(お求めの情報が特定できるよう、具体的にご記入ください。)
平成20年8月3日、東京都板橋区の首都高速環状線と5号線の合流地点付近で群馬県の運送会社のタンクローリーが横転炎上した件で、記者施設の損傷箇所の復旧、及び交通量減少等による減収などの損害を受けたとして、貴社が原因者を相手どり平成23年10月7日に東京地裁で第1回口頭弁論が行われて以来、争われている損害賠償請求事件に係る裁判資料一式(訴状、答弁書、準備書面、証拠説明書、甲乙当号証を含む)
開示を求める理由(お求めの理由から情報が特定できる場合がありますので、できるだけご記入ください。)
当該横転炎上事故の損害を教訓に、今後の類似事故発生に対する予防的対応措置を確認し、貴社の経営の健全性の担保を確認するために、開示を求めます。
2 希望する開示の実施の方法
  (ア又はイに○印を付けてください。)
   ○ア 事務所において交付      イ 送付
**********

■書式は首都高のホームページからダウンロード可能です。首都高から反応があれば、皆さまに報告します。

【ひらく会情報部】

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