田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ディゥテーター 身元不明でニューヨーク(The Dictator)

2012年09月14日 01時04分45秒 | 日記
 
 アラジーン将軍(サシャ・バロン・コーエン)は、幼いころから北アフリカにあるワディヤ共和国の独裁者として君臨していた。彼は気に入らない相手を即刻処刑したり、核ミサイルの開発に手を出したりとやりたい放題だったが、ある日、核ミサイルの件で国連から釈明を求められてしまう。そこで将軍は意気揚々とニューヨークに旅立つが、陰謀により捕らえられ、立派な口ひげをそられてしまい……。


『ブルーノ』などのお騒がせ男サシャ・バロン・コーエンが、世界一危険な独裁者を熱演する痛快爆笑ムービー。それまで欲望のままに生きてきた暴君が、ひょんなことからニューヨークに渡り、生まれて初めて庶民の世界を垣間見る様子をブラックな笑いと共に描き出す。将軍の右腕を、『ガンジー』などの名優ベン・キングズレーが好演。観る者を爆笑の渦に巻き込みつつ、時代背景を反映した痛烈な社会批判も込めた力作に脱帽する。
(ワーナーマイカルのホームページより)



 サシャ・バロン・コーエンは、いろいろと話題になっているにもかかわらず、今まで「ボラット」も「ブルーノ」も見逃したままでした。

お話は読んだとしても、「ヒューゴの不思議な冒険」の誠実そうなサシャが、いったいどんなハチャメチャなことをするのか、ちょっと興味があったので、今回鑑賞してみることにしました。

いきなり冒頭から、キム・ジョイルの肖像画、そして「キム・ジョイルに捧ぐ」との添え書き。面食らいますねぇ。これって、肖像権の濫用とか、そういうことには問われないのでしょうか。許可を得てるのかなぁ。

そして、独裁国家で好き放題のアラジーン将軍。核兵器を好きで作っているのですが、先っぽがとがっているのか丸いのかで、意見を違えた研究者を処刑したりします。
ゲームが大好きで、一人寝の淋しい夜はハリウッドセレブを抱いて気を紛らせます。今夜のお相手はミーガン・フォックス。いきなり、「ミーガン、ミーガン」と本名(?)で呼んでます。

最後には一緒に記念写真を撮るのですが、これが壁いっぱいに貼ってあります。リンジー・ローハンなどの有名女性と写ったものだけでなく、なんと若い頃のシュワちゃんと写っているものもあります。ということは、シュワちゃんとも・・・。いやいや、なんでもいいのですが、それこそ、全部許可を得てあるのかしら。訴えられないのかなぁ・・・。

そして、「核兵器を作らないことを約束するスピーチをしないと国連に攻め込まれる」と脅された将軍様は、晴れてニューヨークへやって来ます。

しかし、側近である叔父(ベン・キングスレー)のたくらみで、拉致され貴重な髭を剃られてしまいます。身辺警護と称して拉致する男にジョン・c・ライリー。脇役陣は豪華です。

そして、意気投合した博愛主義者の女性と恋に落ちながら、ハッピーエンド(?)へとむりやり舵を切るのです。

それにしても、お下品!アホ!所々、笑えずに眉間に皺を寄せてしまうこともありました。アジア人の男性(富豪っぽい)がワイフを笑いものにするところなど。

しかし、もちろんですが見どころもあります。

作中、独裁宣言をしてしまう場面があるのですが、「私は確固たる独裁を敷く!人口のわずか1%が富を握る国にする!庶民の医療費や生活などは、顧みない!」などなど、一見ひどそうなことを次々言うのですが、これがすべてアメリカの現実だってことがわかるようになってるんですね。

こうしてみると、ほんとに将軍様じゃないけれど、民主主義ってなんなのだろうと思いますね。

日本だって、徐々にそうなってきてるはず。首相だってころころ変わるし、だれが政治家になっても日本の国を盛り上げることすらできないし、外交だって下手。

いっそ、こんな将軍様がいるなら、案外独裁国家の方が生きやすかったりして・・・などと思ってしまいました。いけませんね(笑)。

この映画、しかもR15+なんですよ。まぁ~。

ま、お金を出して見る価値はないかな、と思います。民放ででもやってれば、是非(やらないか・笑)。

あ、そうそう。演技派俳優(男性)が本人役でカメオ出演してました。マジでびっくりしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする