田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

最強の二人(intouchables)

2012年09月16日 00時52分37秒 | 日記

 

 パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。(映画.comより)



 評判通りでしたね。名作だと思います。映画館も一杯でした。
これが実話なんですものね。お二人とも素晴らしいと思いました。

私はお金持ちでも何でもないけれど、もし当人だとしても、これだけ雰囲気の違う人を採用する度量はないと思うし、逆の立場だったとしても、多分目立たない平凡なことを言って落ちるタイプだと思う。

やっぱり、人って出会いがあるんですね。それは、やはり双方に魅力があってそうなった、と考えるべきなんでしょうね。

富豪に採用された介護役、ドリーが素直でとっても笑えました。

有名なクラシックを生で聞かせてもらった場面。
「あ、これってすごく有名な曲だ!ほら、あれだよ。」っていうから、さすがにここまで有名な曲は知ってるのかな、と思いきや「”こちらは職業安定局です。ただいま混みあっていますので、2年お待ちください”の曲だよな」とかましてみたり。

とにかく、内容は結構シリアスなはずなのに、どれだけ笑ったか。本当におもしろかった。

私は、「ディクテーター」と同じ日に見たのですが、最初からおバカ路線まっしぐらの「ディクテーター」よりも、こちらの作品の方が笑いました。

主人公の富豪も、予期せぬ事故で障害者になっただけではなく、実は大恋愛の奥様を早くに亡くされていたり、その奥様のご病気のために子供に恵まれなかったりと、幾重にもつらい思いをされてきたことがわかってきます。

もちろんドリーだって、幸せな環境にはいません。たった半年とはいえ、服役歴もあります。それでも、どんなに口が悪くても、環境が、どんなに狭い部屋に何人も子供がいるような家でも、人間の根っこのところがきちんとしてるのは、やはり母親がしっかりしているから。

貧乏してるけど、夜遅くまで一生懸命働いていて、息子がどんなに大きな男になっていても、悪い時は大きな声で叱り飛ばす。

子供たちも、結局みなで助け合って生きてゆくことを肌で知っている・・・。

最後のほうで、ドリーが、悪の道に半分体が浸かっている弟を連れて(実は兄の所へ逃げて来た)、母親の職場まで迎えに行くところは、感慨深いものがありました。

やっぱりお母さんって、偉大なんだなぁ・・・って。


この”最強”の二人、とてもうまく行ってたのですが、やはりいつまでも一緒にはいられません。やがてそれぞれの道を歩むことになってゆくのですが、ラストは・・・びっくりの大展開。ほんのり幸せに包まれます。

このお二人、まだ存命で、最後にちょっとだけ写真が出て来ます。ちょっとイメージが違いますが、それほど年輩でもなさそうでお元気そうです。

今、一番のお勧め作品だと思います。

そうそう、「アース・ウインド&ファイヤー」の曲、マイミクさんの日記で予習していたおかげで、どれもはっきり認識することができました。
自分はほとんど聞き覚えのない曲だったので、この予習がなければ聞き流してしまっていたでしょう。よかった~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディゥテーター 身元不明でニューヨーク(The Dictator)

2012年09月14日 01時04分45秒 | 日記
 
 アラジーン将軍(サシャ・バロン・コーエン)は、幼いころから北アフリカにあるワディヤ共和国の独裁者として君臨していた。彼は気に入らない相手を即刻処刑したり、核ミサイルの開発に手を出したりとやりたい放題だったが、ある日、核ミサイルの件で国連から釈明を求められてしまう。そこで将軍は意気揚々とニューヨークに旅立つが、陰謀により捕らえられ、立派な口ひげをそられてしまい……。


『ブルーノ』などのお騒がせ男サシャ・バロン・コーエンが、世界一危険な独裁者を熱演する痛快爆笑ムービー。それまで欲望のままに生きてきた暴君が、ひょんなことからニューヨークに渡り、生まれて初めて庶民の世界を垣間見る様子をブラックな笑いと共に描き出す。将軍の右腕を、『ガンジー』などの名優ベン・キングズレーが好演。観る者を爆笑の渦に巻き込みつつ、時代背景を反映した痛烈な社会批判も込めた力作に脱帽する。
(ワーナーマイカルのホームページより)



 サシャ・バロン・コーエンは、いろいろと話題になっているにもかかわらず、今まで「ボラット」も「ブルーノ」も見逃したままでした。

お話は読んだとしても、「ヒューゴの不思議な冒険」の誠実そうなサシャが、いったいどんなハチャメチャなことをするのか、ちょっと興味があったので、今回鑑賞してみることにしました。

いきなり冒頭から、キム・ジョイルの肖像画、そして「キム・ジョイルに捧ぐ」との添え書き。面食らいますねぇ。これって、肖像権の濫用とか、そういうことには問われないのでしょうか。許可を得てるのかなぁ。

そして、独裁国家で好き放題のアラジーン将軍。核兵器を好きで作っているのですが、先っぽがとがっているのか丸いのかで、意見を違えた研究者を処刑したりします。
ゲームが大好きで、一人寝の淋しい夜はハリウッドセレブを抱いて気を紛らせます。今夜のお相手はミーガン・フォックス。いきなり、「ミーガン、ミーガン」と本名(?)で呼んでます。

最後には一緒に記念写真を撮るのですが、これが壁いっぱいに貼ってあります。リンジー・ローハンなどの有名女性と写ったものだけでなく、なんと若い頃のシュワちゃんと写っているものもあります。ということは、シュワちゃんとも・・・。いやいや、なんでもいいのですが、それこそ、全部許可を得てあるのかしら。訴えられないのかなぁ・・・。

そして、「核兵器を作らないことを約束するスピーチをしないと国連に攻め込まれる」と脅された将軍様は、晴れてニューヨークへやって来ます。

しかし、側近である叔父(ベン・キングスレー)のたくらみで、拉致され貴重な髭を剃られてしまいます。身辺警護と称して拉致する男にジョン・c・ライリー。脇役陣は豪華です。

そして、意気投合した博愛主義者の女性と恋に落ちながら、ハッピーエンド(?)へとむりやり舵を切るのです。

それにしても、お下品!アホ!所々、笑えずに眉間に皺を寄せてしまうこともありました。アジア人の男性(富豪っぽい)がワイフを笑いものにするところなど。

しかし、もちろんですが見どころもあります。

作中、独裁宣言をしてしまう場面があるのですが、「私は確固たる独裁を敷く!人口のわずか1%が富を握る国にする!庶民の医療費や生活などは、顧みない!」などなど、一見ひどそうなことを次々言うのですが、これがすべてアメリカの現実だってことがわかるようになってるんですね。

こうしてみると、ほんとに将軍様じゃないけれど、民主主義ってなんなのだろうと思いますね。

日本だって、徐々にそうなってきてるはず。首相だってころころ変わるし、だれが政治家になっても日本の国を盛り上げることすらできないし、外交だって下手。

いっそ、こんな将軍様がいるなら、案外独裁国家の方が生きやすかったりして・・・などと思ってしまいました。いけませんね(笑)。

この映画、しかもR15+なんですよ。まぁ~。

ま、お金を出して見る価値はないかな、と思います。民放ででもやってれば、是非(やらないか・笑)。

あ、そうそう。演技派俳優(男性)が本人役でカメオ出演してました。マジでびっくりしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハードボイルド/新・男たちの挽歌(辣手神探)

2012年09月09日 17時09分18秒 | 日記

 

 1992年の映画。今頃ですが、プレミアム・シネマでやってたので、録画して見ました。

ジョン・ウー監督は、所々で出演もしています。いつもしてます?私が記憶してないだけかな。それとも、私が彼の作品を全部網羅しているわけではないので、知らないだけかな。

ともかく、出てました。しかし、監督は顔が大きいからか、存在感があるんですよね。だから、画面に彼が出てくるだけで、その場の雰囲気をさらってしまいます。結果、「監督がいたなぁ」という印象ばかりが残ってしまうような気がします。

ま、私が未熟なだけかもしれません。

さて、この「男たちの挽歌」では、われらがチョウ・ユンファは刑事です。型破りな熱血刑事。ヤクや銃の取り締まりのためなら、危険も厭わず暴走してしまいます。

結果、彼が行動するたび、犠牲者が出る・・・なんてことになってしまいます。

今回は、潜入捜査官として組織に潜り込んでいた仲間とやりあう結果になってしまい、双方に犠牲者が出てしまいます。ここでのやり手の潜入捜査官(本当に強くて渋かった!でも、やられちゃう)がなぜか日本人・國村隼です。なぜここで一人だけ日本人の起用を?

相棒を殺されたチョウ・ユンファは怒りが収まりません。しかも、潜入捜査官のことは上司も知っていたのです。この上司が、なんかいけすかない奴でした。

一方の悪の組織。ここにも一目置かれている若手がいます。演ずるはトニー・レオン。若い!一瞬誰かわかりませんでした。

そして、話が進んでいくにつれて、このトニーも実は潜入捜査官だということがわかって来ます。

ちょっと待って。トニー、似たような役をやってませんでしたか?随分中年になってから。かぶりますねぇ・・・。

で、既視感のあるお話しが進んでゆき、最後の大団円は激しい銃の撃ちあいです。これが、激しすぎる。場所は病院ですよ。いくらなんでも、撃ちすぎ、人が死に過ぎでしょう。

それまででも、銃撃戦はありました。もちろん、その時点で人は死に過ぎです。でも、この最後の病院のシーンは明らかにやりすぎ。1992年当時はそれで通じたのかもしれませんが、今ならチェックが入るんじゃないですか。

まぁ、「これが娯楽映画だ!」と言われてしまえばそれまでですが。

ところで、チョウ・ユンファが一人残った赤ちゃんを抱いたまま逃げる場面で、ズボンについた火を赤ちゃんのオシッコが消してしまう、そんなシーンがあるのですが、こういうシーンはユンファの他の映画でもあったのでしょうか。

私、この映画は明らかに見てないのに、このシーンのみ記憶にあるんですね。他の映画にあったのか、あるいは家のテレビでかかっていたロードショーの、たまたまそのシーンだけを目にしたのか。記憶があやふやです。

誰か、他の映画にあったかどうか、わかる方がいらっしゃったら教えてください。

あ、そうそう。今は「インファナル・アフェア」やオダギリジョーとの共演作など、いろんな映画で渋くて情に厚い大人の男を演じているアンソニー・ウォンが、器の小さい卑怯なボスを演じていたのが新鮮でした。こんな時代もあったのですね。そりゃそうか。

久しぶりにユンファの映画を見たくなりました。ハリウッドのじゃなくて香港のね。

なんだったかな、自分の撃った弾が、罪のない女性歌手に当たって盲目になってしまったことに、大変な責任を感じて最後まで彼女を守ろうとするお話、ああいうタイプの映画を見直してみたくなりました。チョウ・ユンファ、やっぱりカッコいいわぁ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THOR<ソー> 生命の木とアスガルドの神々(almighty thor)

2012年09月08日 23時51分14秒 | 日記
 
 この作品、実は「アベンジャーズ」を一緒に見て、すっかり魅入られた娘が「マイティソー」のつもりで、間違って借りて来たもの。パッケージこそ大げさですが、中身は似ても似つかぬパッチモン映画。これで準新作390円を払ったのなら、かわいそうでした・・・。


ネット情報によると、アメリカでは「アサイラム+syfy」という、”映画館に行くカネのない貧乏人はテレビでこれを見とけ”シリーズを作っている会社があって、この作品も、「マイティソー」の劇場公開日に合わせてプレミアオンエアされたのだそうです。おもしろいですねぇ。



さて、その作品ですが、俳優さんは知らない人ばかり。もちろん、私が知らないだけかもしれないけれど。何が許せないって、ソーはチャラいとはいえ若い俳優さんなんですが、ロキがすごいおじさんなんです。冒頭から「えぇっ!こんなロキ、いや!」って感じです。もっとも、「邪神ロキ」と出てくるだけで、弟でも何でもないようでしたけど。

お話は、本家とだいたい同じ。ただ、ソーにお兄ちゃんがいるんですね。それもスキンヘッドの強~いお兄ちゃんが。お兄ちゃんは、王である父と共にロキに殺されてしまいますが、この兄の陰に隠れるように存在していたソーは、ヒヨッ子なんですね。

本当の神話はどうなんでしょうか。お兄ちゃんがいるのかな。一度読んでみたいところです。

 さて、このソーが賢くありません。弱いうえに、ろくな考えもないくせに、言うことばかりがでかく、ロキにもほとんど相手にされずにやられてしまいます。

父王の父に仕えたという女戦士が出て来て、いろいろ助けてくれるうえ、助言もしてくれるのですが、バカなソーはろくに聞く耳を持たず、何度もロキにやられてしまいます。

そしてとうとう、ハンマーを取られたあげくに生命の木も壊されてしまい、ソーは地獄(奈落?)送りになってしまいます。

そこはマグマのようなものがドロドロと流れていて、不気味です。

と、そこでソーは、なにを思ったか、マグマのようなものに手を突っ込み、その一部を取り出してこね始めます。「ハンマーを作る」と言いながら。

えぇっ!作れるのか!?

じゃ、今までの戦いは・・・(笑)。

そして、新しいハンマーを手にしたソーは元気百倍。話は急展開するのでした。


キャラクターは本家とほぼ同じなので、わかりやすかったことは確かですが、作り全体がチープでした。

しかし、普段ほとんどの映画を映画館で見てしまう私にとって、B級映画はまた違った世界であったことも確かです。それはそれで、またおもしろかったと思います。

いつか引退する時が来たら、こういう「DVDスルー映画」巡りをしてみるのもおもしろいかな、と思ってもみた映画でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロメテウス(prometheus)

2012年09月05日 23時02分10秒 | 日記
 
 
 決して触れてはならない謎。それは想像を絶する<人類の起源>の真実だった。



 宣伝が凄過ぎて、見る前からちょっと引いちゃう感じでした。いかにもな大作感、壮大な発想。それでも、人類の起源が「進化論」ではなく、他にあるのなら、それはそれで興味深いこと。まさか神様が「えぃっ」って作ったわけはないし、ともかくそのへんのところを期待していました。

しかし・・・私の頭が悪いのでしょうか。あんまり理解できませんでした。
表現されてないだけで、他に理由もあったのかもしれませんが、なんで時代の違う遺跡で同じ痕跡を見つけたからって「招待状」なのですか?

そもそも冒頭に出て来たマッチョ男は、何?人間の進化形?彼が人類の起源?

ともかく、トンデモ理論に出資する金持ちがいたとして、彼らが目指していた星は?あの痕跡から、招待状がどこから送られてきたのか、割り出せたってこと?

なるほど着いてみると、妙に道みたいに整備されたものがある。そのうえ、ある場所では人間が普通に呼吸できてしまう。

でも、そこにいたものは・・・。



その後の展開は、単に理性のない(いえ、彼らなりに必死なのかもしれませんが)おどろおどろしい異生物が襲ってきてのサバイバル・ゲームに成り下がります。

「エイリアン」か「ゾンビ」か、はたまた「バイオハザード」か。いえ、「アイ・アム・レジェンド」かもしれません(笑)。

ともかく、だから、結局なんだったのか、私にはわかりません。

結局、人類の起源はなんだったのか。どこをどうやって我々が生まれたのか。そんなの、解明できてました?

真意を読みとれなかった私がバカなんでしょうけど、だれか、詳しく教えてください。

そうそう、リスベット、もといノオミ・ラパスの回想シーンでの亡き父をパトリック・ウィルソンが演じていました。なんか、不思議な役者ですね。
私は「リトル・チルドレン」を思い出して”場違いだなぁ”なんて思ってしまいました。

あと、アンドロイド君はどういう目的で乗せられていたのか。そのへんもイマイチよくつかめませんでした。

ガイ・ピアース。最初に出て来たクレジットで見つけて「え?」と思い、眼を凝らしていました。あんなにメイク(?)して出てくるなんて。楽しんでますね(笑)。

ともかく、相変わらず強かったリスベット、いえノオミと、続編に期待します。続編もみれば、もっと理解できるかもです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする