毒りんごにはもう騙されない。運命を切り開くプリンセスvs何でも欲しいワガママ女王。王国と王子様は、どちらの手に・・・?
少し前に見た「スノーホワイト」とは180度違う、明るく陽気な映画です。わがままな女王はもちろんジュリア・ロバーツ。白雪姫はリリー・コリンズ(彼女、最後のクレジットで歌唱力を披露し、さすがの才能を見せつけます)。ハンサムな王子様はアーミー・ハマー。
お話は、いつもの通り。ただ、どこまでも明るいので、王様も「死んだ」ことにはなってませんし(事実、妖力が解けると戻って来ます。演じるはショーン・ビーン)、アーミー演じる王子様は、ほほ笑むと歯がキラッと光る、とっても素敵な男性です。
白雪姫を見染めた王子が「雪のような白い肌」などと言うと、女王は「そりゃ18年も引きこもってれば、肌も白いでしょうよ」と、しごく真っ当なことを言い放ちますし、女王腹心の部下はネイサン・レインです。
森に追放された白雪姫も、大した長旅をしなくてもすぐに小人たちに出会いますし、この小人たちに鍛えてもらって強くなったりもします。
女王が、その贅沢癖から財政難に陥り、お金持ちの王子様との結婚を画策するのですが、そのとき鏡の精に「惚れ薬を」と言うと、「使い過ぎてなくなりました」と言われてしまいます。なんと、これが5回めの結婚なんですって!なんだそりゃ(笑)。
仕方がないので、子犬用の薬を使います。王子はハァハァ言ったりなめたりしますが、そこはガマンです。
しかし、こんなに効く惚れ薬、私も使ってみたい(人間用ね、もちろん)。
そして、その薬の魔術を解くのは、白雪姫の愛情あふれるキスなのでした。
ハッピーエンディング!
しかし、今回のアーミー・ハマー、「ソーシャル・ネットワーク」や「J・エドガー」からは想像できないほどふざけてましたが、それでも背が高くてハンサムでした。やっぱり、見栄えのする男性は得ですね。
ということで、疲れているときにお勧めかも(もっと疲れるかもしれませんが)。
ターセム監督独特の色鮮やかな世界は健在でした。