田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

無名(无名 Hidden Blade)

2024年06月15日 17時58分11秒 | 日記

無名 - 江湖迷人

グッズが即完!? 『無名』で光る中国の新星ワン・イーボーに迫る | cinemacafe.net

無名 |ヒューマントラストシネマ有楽町

 「花様年華」「インファナル・アフェア」などの香港の名優トニー・レオンとテレビドラマ「陳情令」でブレイクした中国の若手俳優ワン・イーボーが共演し、第2次世界大戦下の上海で暗躍する中国共産党・中国国民党・日本軍のスパイたちの攻防をスリリングに描いたノワールサスペンス。

中国・汪兆銘政権の政治保衛部に所属するフーは、中国共産党の秘密工作員だった男ジャンの身辺調査を行う。フーは中国国民党に転向するというジャンから共産党幹部の情報を聞き出すことに成功する。1941年、上海に駐在する日本軍スパイのトップ・渡部は、政治保衛部の主任となったフーやその上司タンと日本料理店で戦局について話す。フーの部下として働くイエは、友人ワンとともに諜報活動に従事していたが……。

トニー・レオンがフー役、ワン・イーボーがイエ役を務め、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海」のチェン・アルが監督・脚本・編集を手がけた。2023年・第36回金鶏賞で最優秀主演男優賞(トニー・レオン)・最優秀監督賞・最優秀編集賞を受賞。(映画.comより)

 

 

<2024年5月3日 劇場鑑賞>

 難しい映画でした。時代背景としては、1941年、日本の傀儡政権が満州にあった頃から戦後にかけての話です。当時「満州国は必ず成功する」と信じて疑わなかった日本の軍人や、中国側は共産党員と国民党員が入り乱れて登場し、まさに誰がどこのスパイなのか、誰もが疑心暗鬼””一触即発”な雰囲気のまま話が進みます。

 それでも、みな”やり手”であることに変わりはなく、敵かもしれなくても一目置いていたりもします。私のような素人は、結局皆がスパイだったの?と思ったりもするのですが、よくわかりません。かわいがっていた部下に裏切られても、それはそれで納得して死んでいった人もいたように思います。諜報活動のため”偽夫婦”を演じていた男女が、男だけ女に情を感じていたのもおかしかったし(女性にその気がないことを察しろよ。元々仕事なんだから)、本当にいろいろなことが起きるので、ドキドキしました。トニー・レオンは相変わらず渋かった。そして、今回初めて気づいたワン・イーボー、私が知らなかっただけですでに有名な俳優さんなんだろうけど、本当に素晴らしかった。覚えておきます。

 日本人は日本語を話し、トニーさんたちは中国語を話しているのに、お互い会話が通じているのがおもしろかった。まぁ話せなくても聞き取って理解するくらいはお互いにできていたってことでしょうね。おもしろい試み。ワン・イーボーだけががんばって日本語を時々話していました。

 満州国は、日本は一時的なつもりで建国したのかと思っていたので、マジで「発展する」と信じていた軍の偉い人を見た時は少し驚きました。現地にいる人は、そうだったのかもしれませんね。なかなかに、アツい男たちの映画でした。

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