殺人ナマケモノが大学の女子寮で巻き起こす惨劇を描いたアニマルパニックホラー。
パナマのジャングルで捕獲されたナマケモノがアメリカに密輸入された。地味な学生生活に焦りを感じていた女子大生エミリーは怪しげなペット業者に勧められ、SNSで人気を獲得するべくナマケモノを飼うことに。ペット業者を人知れず惨殺したナマケモノはエミリーに連れられ、大学の女子寮へやって来る。女子大生たちはナマケモノの愛くるしい姿に夢中になり、たちまち人気者となったナマケモノは「アルファ」と名付けられて寮のマスコット的存在となる。おりしも寮は会長選挙戦の最中で、人気と権力のシンボルであるティアラをめぐって女子大生たちがバトルを繰り広げるなか、ナマケモノは鋭いカギ爪で1人また1人と彼女たちを血祭りにあげていく。
劇中に登場するナマケモノはCGを使わず、アニマトロニクスのパペットによって動かされている。(映画.comより)
<2024年4月29日 劇場鑑賞>
こんな”生粋のB級映画”を久しぶりに見たような気がします。華やかな女子大生の「女子寮」が舞台で、そこの”寮長”を選ぶ選挙がもうすぐあって、金持ちの美人令嬢が不動の地位を誇ってるんだけど、そこに挑む”ちょっと地味系の女子”がいて・・・。とこんな感じです。その地味系女子は実は「母がこの寮の寮長だった」という切ない過去を持ち、なんとか自分もがんばらなきゃ、と思っていたとか、「どこかで見た」設定オンパレード。しかも、その地味系女子が起死回生を狙ってマスコットを持ち出すって話で、それがこの「キラーナマケモノ」。どう見てもかわいいってシロモノじゃないと思うのだけれど、映画ではピチピチ女子たちが「かわいい~~」とか言うわけです。で、彼(?)は女子寮のマスコットとなり、かわいがられるのだけれど、徐々に狂暴性が露わになる・・・という映画です。
女子寮ですから、みんな若い女性。「キャー」とか言いながら、餌食となって血まみれ。でも、なぜか寮内の濃い人間関係の中にいるのに、一人ずついなくなっていることに誰も気付かない。なんで~と思いました(笑)。
このわざとらしいB級感、好きな人にはたまらないでしょうね。身体が疲れているときや、意味なく若い女性を眺めていたいときなどにおすすめです。