田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

パスト ライブス 再会(Past Lives)

2024年05月25日 17時23分06秒 | 日記

Past Lives - Google Play の映画

Past Lives' looks at childhood love, and what we leave behind -  CSMonitor.com

Past Lives”カナダ育ちの韓国人女性監督が贈るラブストーリー | 日加トゥデイ/JC Today

 海外移住のため離れ離れになった幼なじみの2人が、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた、アメリカ・韓国合作の大人のラブストーリー。

韓国・ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソンは、互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後、24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいた2人は、オンラインで再会を果たすが、互いを思い合っていながらも再びすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れ、2人はやっとめぐり合うのだが……。

これが長編映画監督デビュー作となるセリーヌ・ソンが、12歳のときに家族とともに海外へ移住した自身の体験をもとにオリジナル脚本を執筆し、メガホンをとった。ノラ役はNetflixのドラマシリーズ「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」や声優として参加した「スパイダーマン スパイダーバース」などで知られるグレタ・リー。ヘソン役は「LETO レト」「めまい 窓越しの想い」のユ・テオ。2023年・第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされた。(映画.comより)

 

 

<2024年4月21日 劇場鑑賞>

 これは・・・ラストでは主人公の女性と一緒に号泣でしたね。話自体はわりとよく聞くようなお話ですし、女性が結婚していることはわかっているのに、一人で会いに来る男性もどうよ、とか、まぁでも会うくらいいいか、とか、冷めた感じで構えていました。実際映画の途中までは「好かれているからって、女性の態度は少し不遜では?」とか思ってました。でも、本当に、本当にこれで最後だと肌で感じた後の号泣する気持ちって、すごく共感したし、きっと私も同じだろうし、それを黙って抱きしめるご主人にもまた、共感しました。そこはそうしてくれないと、話が締まらないのだろうと思います。

 子供の頃、同級生だった二人は家も近所で、よく一緒に帰ってました。二人とも優秀で、女の子が一番の時もあれば彼が一番の時もあります。彼が一番の時は、女の子は少し不機嫌になるのでした。そんな二人は、実はお互いに大好きだったのだけれど、女の子の家族が、新天地を求めて海外移住してからはすっかり疎遠になるのでした。(最初はカナダに移ってたと思います。でも、その後も結構動いたようです)

 女の子(ノラ)が彼(ヘソン)をSNSで見つけたのは、移住してから12年後。ノラはニューヨークに住んでいました。ヘソンは韓国で大学生になっていました。懐かしくて意気投合する二人。でも、韓国とニューヨークですもの、どちらかが会いに行かないと実際には会えません。仕事が忙しかった(劇作家として成功しかけていた)ノラは「ニューヨークに来て」と懇願しますが、彼女との関係の発展を疑わないヘソンは「今は行けないよ。2~3年後かな」みたいな言い方をするのです。もちろん、大学生も忙しいでしょうが、そこはやっぱり動きやすい男性側が行動するべきだった、と私も思います。その答えに失望したノラは「そんなに待てない・・・」とつぶやいて、彼とのSNSをシャットアウトするのです。ヘソンはなんでここで誠意を見せなかったのでしょうね。何を根拠にノラが逃げずにずっとそこにいると信じていたのでしょうね。ここは男性側のミスだと思いますね。私でもきっとシャットアウトしないまでも、もう距離を置いたでしょう。女はそんなに待てません。

 ともかく、ノラは行ってしまいました。何が何だかわからなくて戸惑っていたヘソンも、現実を受け入れるしかありません。また二人は離れ離れに。そして、最後はノラが結婚していると知りながら、ヘソンは彼女を訪ねていくのです。二人の再開は12年ごと。干支も12年ですし、一年は12か月。十二縁起とか言う言葉もありますし、アジア映画ですから何らか意味を持たせてあるのかもしれませんね。この二人、私個人的には、あの時彼がニューヨークに会いに行ってれば、そのままうまくいったと思いますね。わからないけれど。

 冒頭にも書いたように、ラストはつい、もらい泣き。ノラは幸せなんだろうけれど、本当に愛されててうらやましいけれど、でも号泣する気持ち、痛いほどわかる。これは、女性必見の映画かもです。

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