田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

奇跡の2000マイル(Tracks)

2015年08月29日 13時14分20秒 | 日記

 ラクダと愛犬とともにオーストラリア砂漠3000キロをたった1人で踏破した女性の実話を、「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ主演で映画化したロードムービー。思い通りにいかない人生に変化を求め、ひとり都会から砂埃が舞うオーストラリア中央部の町アリス・スプリングスにやってきた女性ロビン。彼女がこの土地に訪れた目的は、砂漠地帯を踏破しインド洋を目指す旅に出ることだった。パブで働きながらラクダの調教を学び、旅の準備を整えたロビンは、4頭のラクダ、愛犬とともに町から旅へと出発する。1日あたり約32キロのペースで歩き、7カ月という日数をかけて達成したその旅の過程で、ロビンはさまざまな出会いや経験を体験することとなる。(映画.comより)

 

 

 なんで同じ時期に似たような映画が来るんでしょうね、日本って。最初の頃はリース・ウィザースプーンの作品と区別ができなくて混同しました。たまたまこちらの方が先だったのと、見るタイミングを得たので見たけれど、どちらか一方でええわ、とも思ってました。

と、まぁとにかく縁があったのでしょう。こちらを鑑賞したわけです。

 若くて綺麗な女の子が人生に行き詰ったからって、1700キロを歩く?と、最初はナメていたわけですが、ミア自身が元々エキセントリックな雰囲気を纏っていたのと、彼女はきちんと下準備をしていたこと、父親が元冒険家で小さい頃から「それだけのことをするということはどういうことか」という感覚をつかんでいたこと、そんなこんなでわりと説得力のある物語に仕上がってました。

舞台はオーストラリア。都会部は都会ですが、砂漠が続くところは延々と砂漠な国。まずはバーに住み込みで働いた後、ラクダの調教を学ぶためラクダ牧場(?)でタダ働き。それでも、若い女だと思ってバカにされることも多々。結局約束通り2年(3年だったかも)働いたのに、ラクダを譲ってもらえず牧場を飛び出すことに。

でも、なんでもがんばる根性とそれなりの技術は身についていて、結局ラクダを都合してくれるおじさんも現れ、あとは資金。彼女は「ナショナル・ジオグラフィー」に手紙を書きます。雑誌社にしても、若くて綺麗な女性の砂漠横断なんて、願ってもない企画。資金提供はすぐに決まりますが、やっぱり種々の条件は避けられません。

月に一度、車で追いついて来る男性カメラマンと同行すること(ずぅ~っと一緒でなくてよかったじゃない、と思ったけれど)や、話題に乗っかって追いかけて来る無節操な観光客に悩まされながらも、彼女は歩き続けます。

どんなに気をつけていても道に迷うこともあります。また、野生のラクダが現れたり、ずっと一緒だった愛犬が思わぬ目に遭うこともあります。原住民がいたり、古いしきたりが強固に存在していたり、男性カメラマンがバレてないつもりで不謹慎なものを撮影してたり。何かと悩みの種は尽きないのですが、彼女は言い訳しません。とにかく前進するのみです。

それでも、過酷な砂漠を無事に横断できたのは、いざという時手を差し伸べてくれた男性カメラマンや現地の人たちのおかげでしょうね。まったく一人で偉業をなしえた、ということはないのです。

ミアはとてもよくやったと思います。映画も見応えのあるものでした。ただ、細かいことを言うと、いくら黒く塗っても、肌の美しさは隠せない。ず~っと綺麗でした(笑)。

それにしても、これだけ過酷な経験をしたら、本当に人生が変わるのでしょうか。だからと言って今チャレンジしても二番煎じでしょうが、その後どんなふうに立ち直り、どんなふうに人生が変わったのか、聞いてみたいです。あるいは、単なるチャレンジだった、とか。

「wild」も見ようかなって気になって来ました(笑)。

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