ティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子マイルズ・ロビンスと、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーというハリウッドの2世俳優が共演し、内気な青年が、圧倒的カリスマ性を持つ“空想上の親友”に翻弄される姿を描いたスリラー。内気で繊細な少年ルークには、自分にしか見えない空想上の親友ダニエルがいた。しかしある事件をきっかけに、ダニエルの存在を封印することに。時が経ち、成長したルークは孤独と不安に苛まれ、再びダニエルを呼び覚ます。カリスマ性あふれる美青年の姿で現れたダニエルの助言により、ルークの人生は好転していく。やがてルークはダニエルを必要としなくなるが、ダニエルはそれを許さず、次第にルークの精神を支配するようになっていく。ルークを演じたマイルズ・ロビンスが第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭で男優賞を受賞。パトリック・シュワルツェネッガーがダニエルを演じた。俳優イライジャ・ウッドが製作を手がけ、「デッド・ガール」のアダム・エジプト・モーティマーが監督・脚本を担当。(映画.comより)
<2021年2月14日鑑賞>
日本のチラシでは、美青年二人が寄り添うように立ち、特にシュワちゃんの息子パトリックが物憂げな表情でこちらを見ているので、その種の映画と思う人も多いのではないかと思います。かく言う私もそうでした。
これです↑
しかし!!全然違います。怖かった・・・本当に怖かった。しかも中途半端な幕引きではなく、たとえハッピーエンドでなくとも「あり得るだろう」と思わせる終わり方で、どこまでも現実的な映画だったように思います。もちろん、私は空想の友人を持ったことがないので、その全部を理解することはできないのですが、そうそう”これで解決”みたいなことはないのだろうと思うわけです。手前にいるのがティム・ロビンスとスーザン・サランドンの息子マイルズです。案外小柄な人でした。神経症っぽい役がとてもハマっていて、今から器量の大きさを感じさせますね。
マイルズ扮するルークは、環境による大きなストレスから、架空の友人が見えるようになります。それがダニエルですね。子供の頃は子役、大きくなってからがパトリックです。体格も立派で力強く、常に前向きでリーダーシップを取れるダニエルのおかげで、ルークはどんどんポジティブに生きれるようになるのですが、ある程度自立できるようになってくると、ダニエルの支配がうっとおしくなります。また、ダニエルもルークをより支配しようとするようになるため、二人は諍い始めます。いろんなことに気づき始めたルークは身の危険を感じ、なんとかしようと試みますが・・・。
怖かったです、是非体調がいいときに見てください。
<ここからネタバレ>
ここまで支配されたうえ、過去同じような症状(?)だった青年に取り憑いたものと同じものだった、とか、だから共闘しようとか(実現しなかったけど)、そんなことあり得るのかな。ぜ~んぶ一人芝居かな。でも、他人も不穏なものを見てるしな。絵が得意な彼女が「あなたの背後にこんな感じのものが見えたわ」と言って描き加えてるし。現実にあるのかな、こういうこと。な~んか、ひんやりしました。
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